GM(麥):
おはよう。
PC1(百瀬):
おはよう!
GM:
それじゃあインセイン「儀典:ドグラ・マグラ」始めていきましょうか!
PC1:
始めましょ〜。
導入フェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では、えー、まずはPCハンドアウトの確認から行きましょか。
| PC1:安倍川夏海 PL:百瀬 性別:男 年齢:26 職業:警察官 生命力:6 正気度:6 好奇心:情動 恐怖心:《恨み》 特技:《脅す》《射撃》《我慢》《追跡》《整理》《教養》 アビリティ:【基本攻撃】【戦場移動】【危険感知】【装甲】 アイテム:鎮痛剤、お守り
|
|
HO:PC1(安倍川夏海)
□概要 あなたは、古本屋で以前から読みたいと思っていた「儀典:ドグラ・マグラ」を見付ける。しかし、古本屋の主はその本を譲りたくないようだ。 あなたの【使命】は、儀典:ドグラ・マグラを手に入れることである。
|
HO:PC1(安倍川夏海)
■秘密 「儀典:ドグラ・マグラ」は非常にレアな本だという。聞けば、読んだ人間の殆どが正気を失ってしまうのだそうだ。だとしたら、古本屋の主人も狂っているはずだが……取り扱いには注意が必要だろう。
|
GM:
あなたは古本屋に来て、ドグラ・マグラなる本を見付けたと。そう書いてありますね。
PC1→安倍川夏海:
寄越せオラ。
GM:
すまんな、これは嘘だ。
安倍川夏海:
!? エイプリルフール……?
GM:
三週間早いですねえ……。
巻頭歌
『胎児よ 胎児よ 何故躍る
母親の心がわかって 恐ろしいのか』
ブーーー……ン、と、何処かで大時計の鳴る音がする。
あなたは、気付いたときには白い部屋にいた。安倍川夏海:
Oh Yeah.
白いベッドに消毒薬のにおい。
そして鉄格子の嵌められた窓。
……どうやら此処は病院のようだ。
あなたは病院に行くような怪我も病気も、今はしていない筈だが。
隣の部屋だろうか、少し遠くからはか細い声で「お兄さま」「お兄さま」と幾度も呼ぶ女性の声が聞こえる。
部屋の片隅には、やたらと長い前髪を伸ばしっぱなしにした蒼白の男が一人、安普請の椅子に座って古いスクラップブックに視線を落としている。
こちらに気付く様子もなく、時々「なるほど、つまり」「そうか……」そんな風に呟いているようだ。GM:
暫くそうしていると、男は「あなた」に気付いたように顔を上げます。
| ……おや。気が付いたのかね?
|
安倍川夏海:
何も言わずに男の方を見とく……。こわい。
| そう固くなることはない。私のことは……スギヤマ博士、とでも呼んでくれたまえ。 此処はK病院だよ。君には今、記憶喪失の疑いがある。分かるかい?
|
| ……記憶、喪失?
|
安倍川夏海:
と言って顔を顰める。
| ああ、そうだ。君の記録は全てこの部屋にある。 そう。この部屋には、君の罪全てが記憶されている。 分からないのなら、まずはこの部屋を好きに見てみるといい。
|
GM:
ハンドアウト「スギヤマ博士」を公開します。
HO:スギヤマ博士
□概要 今現在、あなたはK病院で診察をしつつ、附属の大学で教鞭を取っている医師だ。主に人間の精神に関する治療が専門分野である。患者との対話やカウンセリングに力を入れてはいるが、自分自身が口下手であるため中々噛み合わないことに苦労している。 あなたの【使命】は、PCに自己を思い出してもらうことである。
|
安倍川夏海:
ヒェ……。
GM:
そして、「記憶喪失」の疑いがかかっていることにより、あなたのハンドアウトも変化します。
HO:PC1(安倍川夏海) - 2
□概要 あなたは記憶喪失だ。今はこの「K病院」に患者として入院している、らしい。何故記憶を失っているのかなど、詳細なことはまるで分からない。 あなたの【使命】は、本当の自分を捜すことである。
|
HO:PC1(安倍川夏海) - 2
■秘密 あなたには「自分であった記憶」が確かに存在している。 だが、この病院に来るまでの経緯は覚えていない。何故この病院に運ばれたのか、どうして入院することになったのか、理由は全く分からない。自分は本当は何者なのか、早く確かめなければ……。
|
安倍川夏海:
なる……なるほど……なる……。
GM:
スギヤマ博士はとりあえずそれだけ言って、再び椅子に座ったまま考え事を始めてますね。
ちょっと室内の様子を描写させて貰うと、カーテンもベッドも白一色で統一された個室です。
窓は一つだけ。曇りガラスで鉄格子が取り付けられた厳重なものです。車の排気音のような雑音は一切なく、時々鳥の声などが聞こえる事から、此処が郊外の静かな場所であることは分かります。
安倍川夏海:
ほうほう……。
GM:
スギヤマ博士の近くにある事務机にはファイルがいくつか。それと、電子カルテをやり取りする為か、パソコンが置かれています。
部屋の片隅には「収容者たちの作品」と書かれたガラスケースに、この病院に収容されている患者の作品であろう展示物が置かれているよ。
ということでハンドアウト「スクラップブック」「カルテ」も一気に公開しちゃいますね〜。
安倍川夏海:
ゎ〜ぃ。
HO:スクラップブック
□概要 室内のチェストに一つだけ収まっていたスクラップブック。 片隅には「クレ・ソウイチロウの罪の記録」と書かれている。
|
HO:カルテ
□概要 スギヤマ博士が記したと思しきカルテ。ドイツ語の入り混じった記述のため所々読み辛くはあるが、じっくり読めば病状なども理解出来そうである。 患者の名前は「クレ・ソウイチロウ」となっているようだ。
|
安倍川夏海:
うわー! でたー!
GM:
きっとでる〜。さて、怒濤で申し訳ないのだけれども、もう一つだけ初期ハンドアウトがあります。
隣の部屋からは、か細い声でこちらを呼ぶ女性の声が聞こえてくる。
「お兄さま」と呼ぶ声は、どうやらあなたの縁者らしい。 HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
|
安倍川夏海:
ハンドアウトの濁流にのまれる。恋人でないことは確か(DTの確信)
GM:
やーい! 妖精さん! 魔法使いー!
安倍川夏海:
ま、まだ魔法使いじゃないもん! 予備軍だもん! 正直クソ動揺してる。
GM:
ガンバ大阪。
安倍川夏海:
えっふ……がんばる……。
GM:
今回のリミットは最大5サイクル、狂気カード山札は5枚となっております。では楽しいメインフェイズに入っていきましょう!
安倍川夏海:
たのしい。
メインフェイズ 第1サイクル 第1シーン シーンプレイヤー:PC1 |
GM:
さてはてさて。何からどうする? ゆっくりお考えになってね。
安倍川夏海:
そうだな……とりあえずスギヤマ博士調査したいな……。
椅子に座ってるスギヤマ博士の一挙一動を目で《追跡》します。
GM:
おっいいよお。めっちゃ見られてます。判定どうぞ。
安倍川夏海:
調査判定 指定特技:《追跡》 2D6≧5 → 3,1 = 4 [失敗] |
GM:
ヒエッww
安倍川夏海:
わらっちゃう。え……初っ端……ええ……。
GM:
平静を装って状況把握をしようとするも、あなたは思いの外動揺していたのかそわそわと観察に身が入らなかったようですね。
安倍川夏海:
お守り使っとこうかな……かなしい。
GM:
つよく……いきて……。
安倍川夏海:
頼むぞ拝むぞ……。
調査判定 指定特技:《追跡》 2D6≧5 → 5,5 = 10 [成功] |
安倍川夏海:
振り幅!
GM:
おっおめでとう! では何とか気を強く持ったあなたには、スギヤマ博士のこんなことが見て取れます。
HO:スギヤマ博士
□概要 今現在、あなたはK病院で診察をしつつ、附属の大学で教鞭を取っている医師だ。主に人間の精神に関する治療が専門分野である。患者との対話やカウンセリングに力を入れてはいるが、自分自身が口下手であるため中々噛み合わないことに苦労している。 あなたの【使命】は、PCに自己を思い出してもらうことである。
|
HO:スギヤマ博士
■秘密 ショック:あり あなたは「ある殺人事件の犯人」を知っている。 「キサラギ地区放火惨殺事件」の犯人とされるクレ・ソウイチロウが自らの一族を八つ裂きにし、婚約者の前でその肉を咀嚼し、飲み下したことを。 その残忍な事件を起こすに至った動機や真相を解明するよう警察に言い含められているが、忘れたままこの病院に居ることが「あなたの幸せ」ではないかとも思っている。同時に、自己の人格を書き換えた上で事件の記憶を全て抹消した「あなたの病状」にも興味がある。 あなたの【本当の使命】は、PCが傷付かないよう自己を取り戻すことである。
|
安倍川夏海:
ぁゎゎゎ。
GM:
小文字乱舞。
安倍川夏海:
ゎぃゎぃ ぉょょ 言っとる場合か!!
GM:
百瀬さんが忙しそうでわたしは面白いです。
| なっ、なん、なんだよこれっ……?
|
安倍川夏海:
安倍川もクソ動揺してる。初っ端から感情が大忙し。
| ……どうかしたかね? 落ち着きなさい。落ち着いて、ゆっくり、「考える」んだ。それは君の為であり、私にとっても希望だからね。
|
GM:
スギヤマ博士は涼しい顔で声を掛けてきます。
| だっ、て、これ、でも、俺……、何なんだよ……っ意味が……。
|
安倍川夏海:
頭を押さえてまだ動揺してる。
おちつけ……おちつくんだ……お前童貞なんだから婚約者なんていないだろ……自分の貞操を信じろ……。
GM:
自分の貞操を信じろ(悲哀)
| ……仕方の無いことだ。 それでも、この状況において意味が分からないと考えることをやめてしまうのは、私はおすすめしないがね。
|
GM:
長い前髪に隠れて見えにくいですが、若干目を細めてそう言います。
もし何か聞きたいことやしたいRPなどがなければ流れでマスターシーンを挟むよ!
安倍川夏海:
博士の声を耳に入れつつも動揺しっぱなしですね。マスターシーンお願いします……。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
ほいほい〜では。室内を挙動不審に見回して警戒するあなたをよそに、スギヤマ博士はゆっくりと立ち上がります。
| サァテ……すまないが、私は少しばかり用事がある。君はこの部屋を自由に見て回るといい。 だが──決して外に出てはいけないよ。
欲しいものがあるなら、私が代行して買って来よう。見たいものがあるなら、可能な限り私が持って来てやろう。 だから、決して。 決して、外に出てはいけないよ。 分かったね?
|
スギヤマ博士はそう言って外に出ていく。
外に通じる扉、は……突然あなたの前に姿を現したような……さっきまで其処には何も無かった筈だとも思えるが、ずっと以前から其処にあったようにも思える。
扉はまるで誘うように音を立て、ゆっくりと閉じていった。GM:
ハンドアウト、扉を公開します。
HO:扉
□概要 病室の扉だ。ここから、外に出ることが出来るはずだ。あなたは任意のタイミングでこの扉から脱出してもよい(脱出するとただちにクライマックスフェイズへ移行する。また、このHOを未調査の場合でも脱出をすることは可能である)。
|
安倍川夏海:
そういうやつ……。
GM:
スギヤマ博士が部屋から立ち去りました。ということで、マスターシーンは以上ですね!
GM:
では2サイクル目の行動になります。
なお部屋からいなくなった為、今後スギヤマ博士を調査するのは不可能となります。もう調べたからあれだけどね。
安倍川夏海:
なっちゃんは暫くは呆然と扉を眺めてるけど、一人になったことにハッと気が付いて若干心細くなったりしてるとおもう……。私もこわい……色々と……。
GM:
隣の部屋から声は聞こえるよ……大丈夫、一人じゃないよ……。おにいさま……おにいさま……。
安倍川夏海:
やめて! なっちゃんピュアだから女の子相手だとキョドっちゃう!
GM:
ピュア……うん。ピュアだね。プリピュア(?)
安倍川夏海:
ぴゅあぴゅあはーとだよ。正直耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいだけど、自分の記憶を探るためにも《我慢》して隣室からの声をよく聞いてみる……って感じでどうですかね……。
GM:
おっ、おっけいおっけい。判定どうぞ!
安倍川夏海:
調査判定 指定特技:《我慢》 2D6≧5 → 4,5 = 9 [成功] |
安倍川夏海:
我慢出来る男。
GM:
我慢出来る男(意味深)
安倍川夏海:
我慢しすぎた男。
GM:
ではひたすら聞こえてくる隣室からの声に、あなたはこう感じます。
HO:隣室からの声
□概要 「お兄さま」「お兄さま……」と、しきりにこちらを呼ぶ声が聞こえてくる。 この「お兄さま」というのはあなたのことだろう。スギヤマ博士が言うには「声の主はあなたの知り合い」だそうだ。
|
HO:隣室からの声
■秘密 ショック:なし ……彼女の声を聞いていると、まだ10代の乙女のような声から、30代を過ぎた憂いのある妖婦のような声へと変貌していくのが聞き取れる。あなたはその声に聞き覚えがあった。 彼女は……自分の従妹であり、婚約者でもある「クレ・アヤ」に間違いないだろう。
|
安倍川夏海:
なっちゃんは童貞だって信じてたのに! ファンやめます!
GM:
初夜まで貞操は守る系男子かもしれないだろ!
という訳でハンドアウト、クレ・アヤを公開するよ。
HO:クレ・アヤ
□概要 あなたはクレ・ソウイチロウの従妹であり婚約者である。婚約者が殺人事件を犯し、世間から石を投げられたとしても、あなたの愛は変わらない。 あなたの【使命】は、クレ・ソウイチロウを愛し、そして支えることである。
|
| あの声、は……っ、いや、知らない、知るわけがない……こんな、こんなの……。
|
GM:
未だ隣室からは「お兄さま……?」「……おにいさま……」と不安定な女性の声が聞こえてきております。
| おかしいだろ、知ってるはずない……婚約者なんて、俺は、……俺は……。
|
安倍川夏海:
って自分に言い聞かせるように喋ってる。
GM:
百瀬さんが言い聞かせてる感あって笑う。特に何かなければマスターシーンを挟ませて頂きますぞ〜。
安倍川夏海:
私が動揺してるからなっちゃんが自分の童貞を信じてくれないと困る。特に無いのでお願いします……。
GM:
ww ういうい。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
『チャカポコチャカポコ……チャカポコチャカポコ……。』
隣室からの声に混じって、奇妙な歌が、窓から聞こえる。
いや……音は部屋から?いや、音は……。
音は、自分の中から聞こえる。
このチャカポコを言っているのは、自分だ。
今、自分が、チャカポコチャカポコと歌っているのだ。
自分の意志に反して、身体が勝手に動いてしまっているようだった。
一体、何が起こっているのだ。GM:
情動分野の《驚き》で恐怖判定お願いします!
安倍川夏海:
キチガイ地獄だたすけて。
恐怖判定 指定特技:《驚き》 2D6≧6 → 4,2 = 6 [成功] |
安倍川夏海:
ギリ!
GM:
おっギリギリ。おめでとう!
では、戸惑うあなたに、スギヤマ博士の声がします。
| クレ・ソウイチロウは。よく、そうやって一人で歌っていたよ。
|
気付けば、椅子にはスギヤマ博士が座っていた。
扉が再び開いた気配はなかったが……何故、気付かなかったのだろうか。
驚きを飼い慣らすうち、何時の間にか、身体の中のチャカポコは消えていた。
そして、スギヤマ博士の姿もまた。
しかしあなたのその心には、言い知れない何かが渦巻いている。GM:
マスターシーンは以上になります!
安倍川夏海:
こわ……。
GM:
よくもこんなキチガイ地獄を!
安倍川夏海:
チャージマンはお帰りください。
GM:
(´・ω・`)
安倍川夏海:
怒涛の情報になっちゃん正気でいるのがいっぱいいっぱいだよお……。