GM(百瀬):
おはようございます。
PC1(遊乃):
おはよ〜。
見学者(麥):
(ハロー。八幡ちゃんうれしい)
PC1:
いえ〜。結婚する前の八幡ちゃんです。
GM:
なるほど!
見学者:
(静かに見守ってますね)
GM:
では見守られつつ始めていきましょうか!
PC1:
うえ〜い! よろしくお願いするぜ。
GM:
インセイン「取調室」はじまりはじまり〜。
導入フェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
それではサクッと導入から。
PC1:
ほいさっさ。
GM:
つい先程まで、手錠がかけられていた手首、腰に巻かれた細い縄。物の少ない、簡素な一室。
あなたは、パイプ椅子に座らされています。
自分がどのようにしてここまで来たのか……あなたにはその記憶すら、曖昧にしかありません。
PC1:
ふ〜む……。
GM:
事務机を挟んであなたの向かいに座ったスーツの男が、口を開きます。
| ……それでは、取り調べを始めます。 まず、あなたには黙秘権があります。自分の不利になるようなことは、無理に言わなくても構いません、が…… ……でもね、あなたが何か話してくれない限り、私もあなたも、ここから出られないんですよ。
|
GM:
この男は、一体何度この台詞を口にしてきたのでしょうか。口調こそ丁寧ですが、言葉の端々に在る確かな威圧感に、あなたは少なからず恐怖を覚えます。
と、いう訳で、《脅す》で開幕恐怖判定よろしくね!
PC1:
ほーい。
恐怖判定 指定特技:《脅す》 2D6≧6 → 2,2 = 4 [失敗] |
GM:
ひく。
PC1:
ンア……そりゃ怖いに決まってますよ……そりゃあ……。
GM:
目標近いのにな……狂気カードをプレゼントですね。
PC1:
確認しマンタ。
| っ……わかり……ました……。
|
PC1:
と、目を伏せて返事をするかな。
| まあ、良いお話が聞けることを期待していますよ。
|
GM:
捜査官の男はそんなあなたの様子を見て、冷たく言い放っております。
それでは、まず最初にあなた自身のハンドアウトを確認しておきましょうか。
PC1:
はい。
| PC1:八幡奏穂 PL:遊乃 性別:女 年齢:29 職業:専業主婦 生命力:6 正気度:7 好奇心:情動 恐怖心:《追跡》 特技:《恥じらい》《愛》《味》《整理》《乗物》《教養》 アビリティ:【基本攻撃】【戦場移動】【資産】【大胆】 アイテム:鎮痛剤×3、お守り
|
|
HO:PC1(八幡奏穂)
□概要 あなたは、恋人と同棲していた。 関係も良好で、毎日仲良く過ごしていたのだが、ある日恋人が死んでしまった。 あまりに突然のことで、悲しめばいいのか、怒ればいいのか、どうすればいいのかわからない。 しかも、なんと自分は容疑者らしい。 あなたの【使命】は、この状況から逃れることだ。
|
HO:PC1(八幡奏穂)
■秘密 あなたは、恋人を刺した。 しかし、ショックのせいか記憶が曖昧で、動機すら詳しく覚えていない。大切な人を殺してしまったらしい、ということだけが脳裏にこびりついている。 愛する人を殺したならば罪は償いたいが、何も覚えていないまま捕まるのも納得がいかない。全てを思い出すまでは、容疑を否認した方が良いかもしれない。 あなたの【本当の使命】は、自分が恋人を殺したという確証を得ることだ。
|
GM:
続いて調査ハンドアウトも公開します!
HO:凶器
□概要 発見された遺体は、全身に刃物で刺した傷があった。
|
HO:動機
□概要 犯行に及んだなら、動機があるはずだ。
|
GM:
こちら2つですね〜。どちらも改めて思い出さないといけないくらい、あなたの記憶には靄がかかっています。
今回、リミットは5サイクルとなっております。
PC1→八幡奏穂:
ふ〜むふむ、5かぁ。了解。
GM:
今の内にやっておきたいことなどなければ、メインフェイズに入りますよ!
八幡奏穂:
ん〜、思い付かないのでだいじょ〜ぶです。
メインフェイズ 第1サイクル 第1シーン シーンプレイヤー:PC1 |
GM:
それでは参りましょー! 質問やゾーキング等はいつでもどうぞ!
八幡奏穂:
ういっす〜。ちなみにシーン表などはありますか?
GM:
今回はずっと取調室内なのでありませんね。
八幡奏穂:
分かったぁ。じゃあ動機について調べようかな。
| (そんなこと言われても、何もわかんないよ……まさか自分があの人を……。……本当に……愛してたら、こんなこと……)
|
八幡奏穂:
恋人との間の《愛》を懐疑して、動機を探りたい。
GM:
おっ良いですね! どうぞ!
八幡奏穂:
よーし。
調査判定 指定特技:《愛》 2D6≧5 → 2,6 = 8 [成功] |
八幡奏穂:
やったぜ。
GM:
余裕で成功! ではあなたは朧気に、あの日のことを思い出します。
HO:動機
□概要 犯行に及んだなら、動機があるはずだ。
|
HO:動機
■秘密 ショック:なし あの日、あなたはいつもの様に家に帰ってきた。 いつも通りなら、あの人は帰宅したあなたに声をかけ、暖かく迎えてくれるはず、だったのだが……。あの人は、あなたが帰ってきても無言だった。 それで、悲しいような、腹が立つような気持ちになったのは、何となく覚えている。
|
GM:
そして、もう1つ新しいハンドアウトが公開されます。
HO:恋人との仲
□概要 あなたと恋人との関係性は、実際はどうだったのだろう。
|
八幡奏穂:
お。なーるなーる。
| ……でもだからって……急にそんなことしたり、しない、わ……。
|
八幡奏穂:
と呟いてますかね。自分でも分からない感じでうんうん唸ってる。
GM:
捜査官はあなたの様子を冷たく見守ってますよ。
八幡奏穂:
見守られマン。
GM:
見守られウーマンですね。
八幡奏穂:
見守りマンに見守られウーマン。
GM:
余裕だな。他にやりたいことはない?
八幡奏穂:
ない……かな〜。
GM:
じゃあそのまま2サイクル目、どうぞ!
八幡奏穂:
ちょっと色々考えてた。じゃあ〜そうだな〜、凶器調べようかな。
| ……っていうか、そもそも! 私、凶器も覚えてないもん! あの部屋に凶器になるようなものなんて………あったのかな……?
|
八幡奏穂:
と、《教養》で知識を探って凶器になりそうなものに見当をつける、みたいな。
GM:
よいですよ〜。判定どうぞ。
八幡奏穂:
わーい。
調査判定 指定特技:《教養》 2D6≧5 → 6,5 = 11 [成功] |
GM:
たっか。
八幡奏穂:
それはそれで怖いからやめてほしい……。
GM:
ではまあ、あなたは当時の事をありありと思い出します。
HO:凶器
□概要 発見された遺体は、全身に刃物で刺した傷があった。
|
HO:凶器
■秘密 ショック:なし あなたは、恋人の身体に刃物を突き立てた。 こんなことになってしまったのなら、こうすることでしか、もう救われないと思ったのだ。 使った刃物は、確か……キッチンにあった中で、一番大きな包丁だったはずだ。
|
八幡奏穂:
おおうふ……まじか……。
| う……あぁ……、っわ……私……っ。
|
八幡奏穂:
自分の手を見つめてる。
GM:
で、まあ、ハンドアウトがもう1つ公開されます。
HO:方法
□概要 あなたは、恋人を包丁で刺したようだ。 詳しい状況は、どうだっただろう。
|
| ち、違うの……きっと……きっと、何か……! っだめ、思い出さなきゃ。
|
八幡奏穂:
と、言って手を握り締める。シーン切ってどうぞ。
GM:
はいはい。では3サイクル目、に入る前に、マスターシーンを挟みますね。
八幡奏穂:
お、まじか。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
さて。これまであなたの様子を口数少なく見守っていた捜査官の男ですが……突然口を開きます。
八幡奏穂:
お前……話せるのか……。
| ……私はこう見えても優秀でしてね。この部屋で、相手の動作、話し方……そういうものを見れば、その人の考えていることなんて、手に取るように分かってしまうんですよ。 ……あなたのことも、だ。
|
GM:
そう言って捜査官の男はね、システム的に言いますとあなたの【秘密】を調べます。
八幡奏穂:
え〜、なるほど。見られちゃう。
GM:
まあ自動成功で入手しますね。見ちゃう。
| ……な、なによ……急に……、あなたに私の何が分かるって言うのよ……。
|
八幡奏穂:
ビビり散らしてる。キャーなんて人。
GM:
あなたの思惑に気が付いた捜査官の男は……はっとしたような顔をしたかと思えば、一瞬だけ、あなたに哀れむような視線を向けてきました。
そんな訳で、新たなハンドアウトが公開されます!
HO:捜査官の男
□概要 如何にも冷徹な捜査官といった印象を受けるが、先程少しだけ、人間の表情を見せた。
|
GM:
それでは、これらも含めて3サイクル目どうぞ。
八幡奏穂:
え〜……捜査官の男、めっちゃ気になるので調べようかな。
| そこまで記憶が……そうか……。
|
GM:
などと、捜査官の男はため息交じりに呟いてますよ。
| ……あなたは優秀な人なんだもんね。こんな人、今までいなかったんでしょ? 自分で自分のことが分からなくなるなんて、思わなかった。こういう訳だから、あなたも少しは手伝ってよ。
|
八幡奏穂:
と、《恥じらい》で。
GM:
うーん、恥じらいながらお願いしてるんですかね? まあオッケーです。どうぞ〜。
八幡奏穂:
そんな感じ。やった〜。
調査判定 指定特技:《恥じらい》 2D6≧5 → 4,4 = 8 [成功] |
八幡奏穂:
ど……どうした……。
GM:
調子が良いことに動揺するな……悲しいだろ……。
八幡奏穂:
う……嬉しい……。
| ……まあ、前例がないことはないでしょうが。そうですね……ハア、面倒だな……。
|
HO:捜査官の男
□概要 如何にも冷徹な捜査官といった印象を受けるが、先程少しだけ、人間の表情を見せた。
|
HO:捜査官の男
■秘密 ショック:あり この男は、あなたの恋人がどのように死んだかを知っている。 あなたが、誰も殺していないということも、知っている。 《驚き》で恐怖判定を行う。
|
八幡奏穂:
ファッ……!?
GM:
恐怖判定よろしくやで(にっこり)
八幡奏穂:
お……、え……。
恐怖判定 指定特技:《驚き》 2D6≧8 → 5,6 = 11 [成功] |
八幡奏穂:
たけえ!! 出目の高さも相俟ってダブルショッキング。
GM:
へへっ。11多いな。
| ……!? どっ、どういうこと!? あなた……あなた、一体……!!
|
八幡奏穂:
って、ガタッと椅子から立ち上がる。
GM:
※縄が巻かれているので立てない。
八幡奏穂:
ガタッてなっただけだった。
| ……落ち着いてください、と言っても、難しいでしょうか。
|
GM:
捜査官の男は冷静にそう返し、見透かすような目であなたを見つめています。
| 当たり前よッ!! ……わ……私、殺してないの……? だって……でも、じゃあこの記憶は……? ……何なのよッ!
|
| しかし、私に当たってもしょうがないでしょう。 ……ここは密室だ。そう声を荒げられると、私も、自分の身を守るために相応の対応をしなくてはならなくなる。
|
GM:
と、捜査官の男は小さなため息を吐き、あなたを諭します。
| 何よ……こんな、大層に縄で縛っておいて。知ってるんなら教えなさいよ……取り調べだなんてよく言うわ……っ。
|
八幡奏穂:
怒りながら動揺してる。
GM:
では、そうですね。あなたの頭には当然こういう疑問が浮かびますよね。
HO:死因
□概要 自分は殺していない? だとしたら、確かに残るあの人を刺した記憶は何なのだろう。 あの人は、何が原因で死んだんだ?
|
八幡奏穂:
おー……あ、あとはもう特にないのでシーン切って大丈夫です。
GM:
はい、ではそのまま4サイクル目どうぞ!
八幡奏穂:
勿論死因について調査するぜ!
GM:
おっ、いきますか。
| (……もう何がなんだかわからない……この人も、私のこの記憶も……。昔から、感情的になっちゃうのが私の良くないところだわ。……ゆっくり整理していけばきっと……)
|
八幡奏穂:
《整理》で。
GM:
んー、なるほど。まあ判定どうぞ。
八幡奏穂:
抜きっぱなしの伝家の宝刀。
調査判定 指定特技:《整理》 2D6≧5 → 4,5 = 9 [成功] |
GM:
今日本当安定してんな……。
八幡奏穂:
お守り使う気満々でいたんだけどな。
GM:
それでは、必死で記憶を整理しようと試みるあなたの様子を見兼ねてか……捜査官の男がこんな真実を教えてくれます。
HO:死因
□概要 自分は殺していない? だとしたら、確かに残るあの人を刺した記憶は何なのだろう。 あの人は、何が原因で死んだんだ?
|
HO:死因
■秘密 ショック:あり 捜査官が話してくれた。 あの人は、自宅で、首を吊って、死んだらしい。 第一発見者は、同棲していた恋人。つまり、あなただ。 《哀しみ》で恐怖判定を行う。
|
八幡奏穂:
あぁ……。
恐怖判定 指定特技:《哀しみ》 2D6≧6 → 2,4 = 6 [成功] |
GM:
イチタリテル!
八幡奏穂:
たりてる……ぴったり……。
GM:
それでは、捜査官の話を聞いたあなたに、こんなプライズをプレゼントします。
八幡奏穂:
ぷらいず。
プライズ:あの日の記憶
□概要 あの日のことを、全て思い出しそうだ。 頭が痛い。
|
GM:
こちらは自由に【秘密】を見ることができます。手番は消費しないので、メインフェイズ中に宣言してもらえればいつでも。見なくても構いません。
八幡奏穂:
み、み…………、みます。
あーでもやっぱり…………あ、う〜ん何でもないです。見ます。ごめんなさい。
GM:
はいww では彼の死因について聞き出したあなたは、あの日の事を鮮明に思い出します。
八幡奏穂:
ごめんな……優柔不断で……。
プライズ:あの日の記憶
□概要 あの日のことを、全て思い出しそうだ。 頭が痛い。
|
プライズ:あの日の記憶
■秘密 ショック:あり あなたは、いつも通り家に帰ってきた。 自分を迎える声が無いことを不思議に思いながら、部屋の中に入ると……。首を吊り、天井から力無くぶら下がる恋人の姿があった。 大切な人が“自ら死を選んだ”という事実を、どうしても受け入れられなかったあなたは、“自分が恋人を殺した”と思い込むことにした。 そしてキッチンから取ってきた刃物を――。 あなたの罪は、「殺人罪」ではなく「死体損壊等罪」だ。 このプライズの秘密を見た場合、あなたの【本当の使命】が、「罪を償うこと」に変わる。 しかしこのプライズは、クライマックスフェイズ中に宣言すれば、破壊することができる。
|
八幡奏穂:
え…………あ……はい……。
GM:
プライズを破壊した場合、この記憶は思い出さなかったことに出来ます。
八幡奏穂:
はい…………。
GM:
そして、プライズの秘密をゲットしたのでクライマックスフェイズに移行しま〜す! おめでとう!(?)
八幡奏穂:
あぁ〜〜まじか〜〜まって〜〜〜心の整理が〜〜〜。
はい。ごめんなさい。どうぞ。
GM:
はいww
クライマックスフェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
| ……さあ、八幡さん。あなたはもう、話せるだけの材料を持っているはずだ。 ……話して、くれますか。あなたの口から、あなたの、決断を。
|
GM:
と、捜査官はあなたの告白を促します。
| っ……分かり、ました……。 ……ありがとう、捜査官さん、話してくれて。 私、あの人が好きで、大好きで、愛してたから……だから、信じられなかった。どうしても、受け入れられなかったから……。
|
| 私が、刺しました。部屋で死んでしまったあの人を刺したのは、紛れもなく私です。 ……そのことを忘れたこと……あの人を、たくさん傷付けたこと……。 罪を……償わせてください。お願いします……。
|
GM:
では。
捜査官はあなたの言葉を聞くと、安堵するようにふう、とため息を吐きました。
そこからの記憶は、コマ送りしたかのように飛び飛びです。
あなたは、自らの“正しい罪”を償うことを選択しました。
自ら告白した、情状酌量の余地あり、といった点から多少軽減はされるでしょうが、あなたが罪を償うための条件は、そう遠からず示されるでしょう。
しばらくは世間からの好奇の目に晒されることも、後悔することもあるかもしれません。
しかし、罪を受け入れたあなたなら。愛した人のためにも、きっと罪を償うことが出来るはずです。
これが、とある奇妙な事件の、とある顛末でした。