GM(百瀬):
コンバンハ!
PC1(小指):
こんばんわっしょい。
見学者(麥):
(わっしょい!)
GM:
無遅刻! えらい!
PC1:
ソロ遅刻は流石にな! わっしょい!
GM:
わっしょいしょい。準備はよろしいか?
PC1:
よろしいぞい!
見学者:
(静かに見てるね)
GM:
見学者さんに見守られつつ……それではインセイン「取調室」始めていきまっしょ〜い!
PC1:
わっしょ〜〜い!
導入フェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
では、サクッと導入から。
つい先程まで手錠がかけられていた手首、腰に巻かれた細い縄。……物の少ない、簡素な一室。あなたは、パイプ椅子に座らされています。
自分はどのようにしてここまで来たのか? あなたにはその記憶すら、朧気にしかありません。
事務机を挟んで、あなたの向かいに座ったスーツの男が、口を開きます。
| ……それでは、取り調べを始めます。 まず、あなたには黙秘権があります。自分の不利になるようなことは、無理に言わなくても構いません、が…… ……でもね、あなたが何か話してくれない限り、私もあなたも、ここから出られないんですよ。
|
GM:
この男は、一体何度この台詞を口にしてきたのでしょうか。口調こそ丁寧ですが、言葉の端々に在る確かな威圧感に、あなたは少なからず恐怖を覚えます。
と、いうことで、《脅す》で開幕恐怖判定よろしくね!
PC1:
捜査官こわい!
恐怖判定 指定特技:《脅す》 2D6≧7 → 6,5 = 11 [成功] |
GM:
うわたっけえ。
PC1:
おっしゃ! 右下がりの予感がプンプンしてきたぜ……。
GM:
この程度のことでは動じない男という訳か……。
| そ、……そんなことを言われても、何を話したら……。
|
PC1:
威圧感に身を引きつつも言い返してる。
| ……まあ、良いお話が聞けることを期待していますよ。
|
GM:
捜査官の男はそんなあなたを冷たく見つめています。
PC1:
こわい……もっとフレンドリーにいこうぜブラザー!
GM:
そんなノリなのこの人……? それでは、最初にあなた自身のハンドアウトを確認しましょうか。
PC1:
はい!
| PC1:山里巧 PL:小指 性別:男 年齢:28 職業:ホラー漫画家 生命力:6 正気度:5 好奇心:情動 恐怖心:《人類学》 特技:《憂い》《驚き》《痛み》《芸術》《効率》《霊魂》 アビリティ:【基本攻撃】【戦場移動】【錯覚】【嘆願】 アイテム:鎮痛剤、お守り
|
|
HO:PC1(山里巧)
□概要 あなたは、恋人と同棲していた。 関係も良好で、毎日仲良く過ごしていたのだが、ある日恋人が死んでしまった。 あまりに突然のことで、悲しめばいいのか、怒ればいいのか、どうすればいいのかわからない。 しかも、なんと自分は容疑者らしい。 あなたの【使命】は、この状況から逃れることだ。
|
HO:PC1(山里巧)
■秘密 あなたは、恋人を刺した。 しかし、ショックのせいか記憶が曖昧で、動機すら詳しく覚えていない。大切な人を殺してしまったらしい、ということだけが脳裏にこびりついている。 愛する人を殺したならば罪は償いたいが、何も覚えていないまま捕まるのも納得がいかない。全てを思い出すまでは、容疑を否認した方が良いかもしれない。 あなたの【本当の使命】は、自分が恋人を殺したという確証を得ることだ。
|
PC1→山里巧:
刺しちゃった!
GM:
で、調査ハンドアウトも公開しますね!
HO:凶器
□概要 発見された遺体は、全身に刃物で刺した傷があった。
|
HO:動機
□概要 犯行に及んだなら、動機があるはずだ。
|
GM:
こちらの2つになります。どちらも改めて思い出さないといけないくらいに、あなたの記憶には靄がかかっています。
山里巧:
ウッ、頭が……。
GM:
頑張れ……では、今のうちにやっておきたいことなどがなければメインフェイズに入りますぞ! 今回のリミットは最大5サイクルです。
山里巧:
最大、ってことは最短ルートもあるのね。頑張る……大丈夫ですぞ!
メインフェイズ 第1サイクル 第1シーン シーンプレイヤー:PC1 |
GM:
それではメインフェイズ、張り切っていきましょー! 質問やゾーキング、RP等はいつでもどうぞ!
山里巧:
わ〜! 了解! とりあえず部屋を見回して、どんな様子なのか確認したいです。
GM:
少し縦長の、狭い部屋です。目立つものは電気スタンドの置かれた事務机くらい。
あなたは出入口から離れた位置に座らされており、目の前の捜査官ごしに扉が見えますね。
山里巧:
なるほど。捜査官とは事務机越しに向かい合ってるってことだよね?
GM:
そうですね〜。事務机を挟んだ距離でも威圧感が伝わってくる男です。
| ……あ、あの……すみません……、紙とペンを頂けないでしょうか……。少し、混乱しているので、心を落ち着けたくて……。
|
山里巧:
ってちょっと怯えながら話しかける。
| ……そういったものを、被疑者に無闇に渡すことは出来ないんですよ。申し訳ありませんが。
|
GM:
と、冷たく言い返します。
| お願いします。少しの間でいいんです……。でないと何も、は、話せません……。
|
山里巧:
って食い下がってみるよ。
| ……あなた、自分の立場、分かってるんですか?
|
GM:
ハァ、とわざとらしい溜息を吐いて威圧的に返す。
山里巧:
こわい(確信)
GM:
居るだけで緊張感を醸し出してくるような男ですね……。
| わ、分かっています……。それでも、いきなりのことで、僕もどうしたらいいか……混乱していて……。
|
山里巧:
びくっとして下を向きながら喋ってる。
捜査官は怖いし何も思い出せないしで《憂い》ながら、自分がどうしてこんなことをしたのか考えたい。動機を調査したいです!
GM:
良いぞ〜。判定どうぞ!
山里巧:
わっしょい!
調査判定 指定特技:《憂い》 2D6≧5 → 2,4 = 6 [成功] |
山里巧:
よしよし。
GM:
おっ、成功ですね! それでは、あなたはあの日のことを朧気ながら思い出します。
HO:動機
□概要 犯行に及んだなら、動機があるはずだ。
|
HO:動機
■秘密 ショック:なし あの日、あなたはいつもの様に家に帰ってきた。 いつも通りなら、あの人は帰宅したあなたに声をかけ、暖かく迎えてくれるはず、だったのだが……。あの人は、あなたが帰ってきても無言だった。 それで、悲しいような、腹が立つような気持ちになったのは、何となく覚えている。
|
山里巧:
もう死んでませんかこれ!
GM:
えー……動機の調査完了で、もう1つ新しいハンドアウトが公開されます。
HO:恋人との仲
□概要 あなたと恋人との関係性は、実際はどうだったのだろう。
|
山里巧:
まあ刺したんやろなぁ……てか円満ちゃうんか……。
GM:
どうだろうねえ……。
| ……そうだ……! あの日、彼女は……。
|
山里巧:
そんな感じで、恋人との関係に疑問を持ったところでシーン切って大丈夫です!
GM:
ほいほい!
GM:
では、そのまま2サイクル目に入って構いませんよ。
山里巧:
うーん……思い出した事実に《驚き》つつ、恋人との仲を調べたいです。
GM:
どうぞ!
山里巧:
ヨイショー!
調査判定 指定特技:《驚き》 2D6≧5 → 2,2 = 4 [失敗] |
山里巧:
イチタリナイ!
GM:
ああ……好奇心分野なので、生命力か正気度を1点減らせば振り直しが出来ますよ。もしくはお守りで。
山里巧:
じゃあ生命力減らして振り直します!
GM:
了解です! 振り直しどうぞ!
山里巧:
オラー!
調査判定 指定特技:《驚き》 2D6≧5 → 4,1 = 5 [成功] |
山里巧:
イチタリタ!
GM:
ギリ成功! おめでとう!
山里巧:
ありがとう! マジで右下がりでウケる。
GM:
有言実行になってしまっているな……ではあなたは、恋人との仲について、こんな確信を持ちます。
HO:恋人との仲
□概要 あなたと恋人との関係性は、実際はどうだったのだろう。
|
HO:恋人との仲
■秘密 ショック:なし あなたと恋人は、本当に愛し合っていた。 それなのに、あの人はあなたを裏切る様な行為を働いた。仲が良かったからこそ、許せない。あの人も、きっと後悔しているだろう。 だから、あなたに殺されるなら、本望だったはずなのだ。
|
山里巧:
うわあ〜……まじかおま……。
| ああ……、そうだ……そうだった……。 僕は悪くない……仕方がなかったんだな……。
|
山里巧:
と、また下を向いて呟いてる。そんな感じでシーン切って大丈夫です〜。
GM:
ほいほい……では、3サイクル目に入る前に、マスターシーンが挟まりますよ。
山里巧:
お。
マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
GM:
さて、あなたの様子を冷たく見守っていた捜査官の男ですが……突然口を開きます。
| 私は、こう見えても優秀でしてね。この部屋で人と言葉を交わせば、その人の考えていることなんて、手に取るように分かってしまうんですよ。 ……あなたのことも、だ。
|
GM:
そう言って捜査官の男はですね、システム的に言いますと〜あなたの【秘密】を調べ、自動成功扱いで入手します。
| 僕……のことも……?
|
山里巧:
戸惑ってる。ひえ〜調べられてしまった!
GM:
あなたの思惑に気が付いた捜査官の男は、はっとした顔をしたかと思うと、一瞬だけ、あなたを哀れむような視線を向けてきました。
そんな訳で、新たなハンドアウトが公開されま〜す!
HO:捜査官の男
□概要 如何にも冷徹な捜査官といった印象を受けるが、先程少しだけ、人間の表情を見せた。
|
山里巧:
捜査官〜〜。
GM:
捜査官だょ! こちらも含めて3サイクル目どうぞ!
| 何も、言わないんですね……てっきり、糾弾されるものだとばかり。
|
| ……ああ、そうですね。……そうしたいのは、山々なんですが。
|
GM:
と、未だ少し哀れみを孕んだ表情で、あなたの出方を伺っている様子です。
山里巧:
捜査官〜〜……。
GM:
捜査官だょ……。
| ……分からない……貴方が何も聞かないことも、そんな表情をすることも……。一体、どうしてなんですか……。
|
山里巧:
と、捜査官の人間らしい表情に対して《驚き》ながら調べたいです。捜査官の男を。
GM:
んん〜、まあいいでしょう。どうぞ。
山里巧:
よ……良かった。
調査判定 指定特技:《驚き》 2D6≧5 → 1,5 = 6 [成功] |
GM:
本当さっきから危ない出目だな山ちゃん!
山里巧:
最初の出目で持っていかれた感。がんばれ山ちゃん!
GM:
全部吸い取られてる……ではあなたの問いに、捜査官は答えます。
HO:捜査官の男
□概要 如何にも冷徹な捜査官といった印象を受けるが、先程少しだけ、人間の表情を見せた。
|
HO:捜査官の男
■秘密 ショック:あり この男は、あなたの恋人がどのように死んだかを知っている。 あなたが、誰も殺していないということも、知っている。 《驚き》で恐怖判定を行う。
|
GM:
正気度を減らして恐怖判定してくれよな!
山里巧:
は!? は!?
恐怖判定 指定特技:《驚き》 2D6≧5 → 1,4 = 5 [成功] |
山里巧:
ギリだし!
GM:
イチタリテル!
山里巧:
《驚き》取っておいてよかった……驚いてばっかだな山ちゃん。
| ちょ、ちょっと……待ってください……! 僕が、誰も殺していないって……どういうことなんですか……! それなら彼女は……っ!
|
| ……そこまで記憶が、……そうか……。
|
GM:
捜査官は小さく溜息を交えつつ、あなたの様子を見ながら呟いてます。
で、まあ当然ながら、あなたの脳裏にはこんな疑問が浮かんできますね!
HO:死因
□概要 自分は殺していない? だとしたら、確かに残るあの人を刺した記憶は何なのだろう。 あの人は、何が原因で死んだんだ?
|
山里巧:
ほんまやで〜……。シーン切ってだいじょうぶです。
GM:
そのまま流れるように行ってオッケーですよ。
山里巧:
じゃあ確かに残る人を刺したあの記憶、そして刺されたあの人の《痛み》を想像して、死因について調べたいです。
GM:
おっいいぞ〜! 判定どうぞ!
山里巧:
ウオオ。
調査判定 指定特技:《痛み》 2D6≧5 → 6,4 = 10 [成功] |
山里巧:
やったぜ。
GM:
急に高くてびっくりした。では、痛々しいあなたの様子を見かねてか、捜査官がこんな真実を教えてくれます。
山里巧:
やさしい。
HO:死因
□概要 自分は殺していない? だとしたら、確かに残るあの人を刺した記憶は何なのだろう。 あの人は、何が原因で死んだんだ?
|
HO:死因
■秘密 ショック:あり 捜査官が話してくれた。 あの人は、自宅で、首を吊って、死んだらしい。 第一発見者は、同棲していた恋人。つまり、あなただ。 《哀しみ》で恐怖判定を行う。
|
山里巧:
うわああ……。
恐怖判定 指定特技:《哀しみ》 2D6≧7 → 5,3 = 8 [成功] |
山里巧:
やったぁ……。
GM:
成功オメデトウ……。
山里巧:
アリガトウ……おつらぁい……。
GM:
それでは、捜査官の話を聞いたあなたには、こんなプライズをプレゼントします。
プライズ:あの日の記憶
□概要 あの日のことを、全て思い出しそうだ。 頭が痛い。
|
山里巧:
ウッ頭が……。
GM:
こちらは自由に秘密を見ることが出来ます。手番は消費しないので、メインフェイズ中に宣言してもらえればいつでも。見なくても構いません。
| そんな……う、嘘だ……こんなこと……! あの日、僕は……!
|
山里巧:
なるほど、了解です。シーン切って大丈夫です〜。
GM:
お。では最終サイクルですね。
山里巧:
残ってるハンドアウトって凶器だけだよね? じゃあ調べようかな。
GM:
ほいほい!
| 刺したはずなんだ……! この手で! 思い出せ……その、凶器は……っ……。
|
山里巧:
と、そのときに伴ったであろう《痛み》を想像します!
GM:
痛むなあ……どうぞ!
山里巧:
痛む……よな……。
調査判定 指定特技:《痛み》 2D6≧7 → 6,5 = 11 [成功] |
山里巧:
何なんだ!
GM:
また調子が良くなってきた……ではまあ、あなたはこういう記憶を掘り起こしますね……。
HO:凶器
□概要 発見された遺体は、全身に刃物で刺した傷があった。
|
HO:凶器
■秘密 ショック:なし あなたは、恋人の身体に刃物を突き立てた。 こんなことになってしまったのなら、こうすることでしか、もう救われないと思ったのだ。 使った刃物は、確か……キッチンにあった中で、一番大きな包丁だったはずだ。
|
山里巧:
うわあ……うわあ……。なんかもう痛んでて欲しかった…………。
GM:
うん……。
| そうだった……これで……全部……っ、あの日のことを思い出せそうだ……。
|
山里巧:
プライズを使いたいです。
GM:
秘密の獲得ですね……ではあなたは、鮮明にあの日のことを思い出します。
プライズ:あの日の記憶
□概要 あの日のことを、全て思い出しそうだ。 頭が痛い。
|
プライズ:あの日の記憶
■秘密 ショック:あり あなたは、いつも通り家に帰ってきた。 自分を迎える声が無いことを不思議に思いながら、部屋の中に入ると……。首を吊り、天井から力無くぶら下がる恋人の姿があった。 大切な人が“自ら死を選んだ”という事実を、どうしても受け入れられなかったあなたは、“自分が恋人を殺した”と思い込むことにした。 そしてキッチンから取ってきた刃物を――。 あなたの罪は、「殺人罪」ではなく「死体損壊等罪」だ。 このプライズの秘密を見た場合、あなたの【本当の使命】が、「罪を償うこと」に変わる。 しかしこのプライズは、クライマックスフェイズ中に宣言すれば、破壊することができる。
|
山里巧:
はぁ〜……。
GM:
破壊した場合、この記憶は無かったことになります。
山里巧:
なるほど……真の使命の変更も無かったことになるってこと?
GM:
そうね。思い出さなかったことに出来るので、元の使命に戻ります。
山里巧:
へぁ……どうしよう……。
GM:
そして、プライズの秘密をゲットしたのでクライマックスフェイズに移行しま〜す! おめでとう!(?)
山里巧:
わ〜〜!! おめで……たい! うん!!
クライマックスフェイズ マスターシーン シーンプレイヤー:GM 登場:PC1 |
| ……さあ、山里さん。あなたはもう、話せるだけの材料を持っているはずだ。 ……話して、くれますか。あなたの口から。
|
GM:
と、捜査官はあなたの告白を促します。
| ……全てを忘れていた方が、幸せだったのかもしれない。 ……それでも、僕は……話します。彼女の苦しみに気付けなかったこと、彼女が選んだ死から逃れようとしたこと……その全てを、償いたい……!
|
山里巧:
と言って、思い出したことを全部話します。
GM:
では。
捜査官の男はあなたの言葉を聞くと、ふう、と安堵するような小さな溜息を吐きました。
そこからの記憶は、コマ送りしたかのように飛び飛びです。
あなたは、自らの“正しい罪”を償うことを選択しました。
自ら告白した、情状酌量の余地あり、といったところから多少軽減はされるでしょうが、あなたが罪を償うための条件はすぐに示されるでしょう。
好奇の目に晒されることも、後悔することもあるかもしれません。
しかし、罪を受け入れたあなたなら、大事な人のためにも、きっと罪を償うことが出来るはずです。
これが、とある奇妙な事件の、とある顛末でした。