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広い部屋に入ると、なかにはたくさんの人がいた。

ルイ16世と、あと、名前分からないけど、いっぱい。


しかも、みんな宝塚の人、あたしが毎日見ていたあのビデオと同じ配役…。



何故だろうと思案を巡らせていると、オスカルがあたしの背中に手を添えた。



「…―その者はだれなのだ?ずいぶんと変わった風貌だが?」


ルイ16世があたしを見てのんびりと言った。



「はっ、国王さま…異世界からやってきた者でございます」



オスカル…なんてストレートな――…

それは、あたしを信じてくれたから?



「近衛隊長っ!?何を言っているのだ!?」


あれは、たしか将軍さんだ。他の人たちも驚愕している。

真面目なオスカルが冗談言うわけないしね。




「オスカルよ…それは、まことなの、か?」


「はい、陛下……、この者はベルサイユ宮殿の庭に突然現れ、そこを私が保護いたしました」




部屋中がざわめく。



全員の刺すような視線があたしに集まっていて、居心地は最悪だ。




「ふんっ…馬鹿馬鹿しい、オスカル隊長、頭でも打ったのか?」



うわっ…うっざ





オスカルは悪くないのに、あたしのせいで…。


悔しい――…。







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