小説 | ナノ





いただきますゴチソウサマ

SSL原沖前提 平+斎+沖/会話のみ


それは平和なお昼どきの話。


「おわーーっ!はじめ君の弁当すげぇ!重箱?どしたのソレ?」
「俺が作った」

「はじめ君が作ったの?!すげーマジすげぇ!」
「色もすごく綺麗だね。料亭のお弁当みたい!」

「実は最近、料理と言うものの奥深さに気付き、独学ながら始めてみた」
「……ら、ハマっちゃったんだね」
「そう言うの凝りだすと、とことん追求するタイプだよな」
「否定はしない。――それで、良ければ二人もどうだろうかと、多めに持ってきてみたのだが…」

「マジでー!勿論食べるって!ありがとはじめ君!」
「あ。こんな事ならパンじゃなくておにぎり買っておくんだった……失敗したなぁ」
「稲荷でよければこちらの段に」
「うわあ美味しそう、すげええ!」
「平助さっきから「すげー」ばっかりだね」
「う゛っ…。ボキャブラリ少ねーんだから仕方ないんだよ!!」


**********



「俺も今度はじめ君に料理教わろうかな。本当うまいよコレ!」
「そうか。俺で良ければいつでも言ってくれ」
「料理かあ…僕は無理だな〜。パス」
「総司もしてみりゃいいのに。一緒に教わろうぜ」


「う〜〜ん…でも、やっぱりいいや!
 左之さんのご飯美味しいしね。
 作ってもらう方が好きだな、僕」


「「……………」」


「あ。でもね、昨日の夕飯はちょっとだけ協力したよ?オムライス食べたいな〜って言って作ってもらったから、僕がケチャップ係でね――
「うんもうわかったからいいや、ごちそうさま」

「平助、コレもどうだ」
「あんがと、はじめ君」


「何それー、ちゃんと聞いてよ。」



ケチャップで愛を綴るだけの簡単なお仕事です。

「言っておくけど、僕だって料理が出来ないわけじゃないからね?作ろうと思えば作れるし。面倒だと思うのは本当の事だから、滅多に作ろうとは思わないけどさ。――お弁当だって時々作るよ?だって、たまに手作りのお弁当を持っていってもらえば、虫除けになるじゃない?だから、いかにも愛妻弁当って感じのやつ。その辺の女の子よりは上手だと思うんだけどな〜」

ただのノロケ!


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