krk | ナノ


▼ 1



彼らと出会ったのは、


ちょうど、桜が散る季節だった。







「ちょっと!!!何ボサっとしてんの!!」


『そんな気合いいれなくても
 いいじゃないっすか〜リオさん。』



リオ「気合いいれなきゃ、あんたの後輩
   1人も入ってこないかもよ?」


『それでもいいっすよ。


 …それに、入るっしょ!』





中学2年の4月、私は1年から2年へと
進級し、明日の入学式を終えた瞬間に
先輩となる。





リオ「まったく。私が1年生だったら
   こんな先輩絶対嫌だけどね!!!


   名前より先に生まれてきて
   本当によかった。」




『それはひどくないですか!!??』





一緒に言いあっているのは、
バスケ部の先輩、キャプテンの

リオ先輩。





どうやら明日の入学式後の
部活紹介について考えているらしい。





『そんなに頑張らなくても後輩なんて
 いくらでも入りますって!!!

 だって絶対王者、帝光ですよ?』




リオ「甘い!!!それは男子でしょ?

   女子はまだバスケ部できて間もないん
   だから受け身じゃダメ!!!

   攻めなきゃ!!!」






熱いリオ先輩とは対称に

私は冷めていた。




…ていうか、なんで私が一緒に

考えてるんだろう…?




prev / next

[ back to top ]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -