処刑結果
辻「日が傾き、夕焼けが訪れ、ついに処刑の時間になりました。結果を発表します」
(辻が見慣れた封筒を取り出した。だが、いつもと違うのは、その封筒の中に入っていた紙は三枚だった。いつもより一枚多い。あれはきっとカウントの公表に間違いない。)
辻「霧島八尋さん、12票」
霧島「よかったよ」
辻「イチル・セットレイアさん、15票」
イチル「ん、毎回こんな感じな」
辻「鳳志貴さん、24票」
鳳「ぱっとしねぇな、俺ら」
辻「ドラゴンさん、58票」
ドラゴン「あれ、思ったより多い…?」
辻「ゼノ・エヴァンスさん、63票」
ゼノ「この結果には不服だ」
辻「え、どうしてなんですか?」
ゼノ「いや、まぁ、確かに1位とはだいぶ離れてたけどさ…、やっぱり多くねぇ?」
辻「少なからず怪しいですからね。でも、謎の村人発言によって2位まで引きずられていった方に比べるとマシですよ。狩人さんの愛が溢れた結果の票数でしたよ、きっと」
ゼノ「マジで?日頃の行いだよな」
辻「さて、2位は、」
ゼノ「おい」
辻「え、なんですか?」
ゼノ「なんか、『やっぱりゼノさんって、人気がありますよねー、格好いいですよねー(裏声)』とかねぇの?褒めてくれねぇの?」
辻「そういうの、ないんで、はい」
ゼノ「…………(ぐす)」
[59/89]
prev / next
[ mokuji / bookmark / main / top ]