3.
鳳「人狼はまだこの中にいるんだよな…」
カルナダ「ゲームが続いてるからね」
ドラゴン「さっき蓮はなんて言ってたっけ?皓が本物の預言者の場合は慧は狼憑きの可能性が高くて、逆にローウェンが本当に白だったら慧は皓と同じように人狼、だったよね?」
蓮「はい、そうでしたよ」
ゼノ「清宮が死んでも妖狐勝利じゃねぇぜ」
イチル「ってことは、慧は人狼じゃなかった、にはならないのか?」
霧島「…分かんない」
ゼノ「あのさ、清宮よりもっと分かりやすい黒かいんじゃねぇか。…いや、黒じゃなくて狂人」
鳳「え?狂人?」
ゼノ「…なぁ、蓮さんよぉ」
蓮「は、はぁあ!?俺が狂人だって言いたいんですか!?なにを根拠にですか!?俺が情報屋だからってそれはあまりにも…!」
ゼノ「いや、別にお前が情報屋だからってわけじゃねぇんだよ。そうじゃなくて、…お前さ、すげぇ矛盾してんだって」
蓮「矛盾?…はぁ、違いますよ、それ。矛盾してるんじゃなくて、俺があまりに多くの可能性を出すから頭が回っていないだけなのでは?」
イチル「なぁ、ゼノ、お前がなんでそう思うのか、俺達にも聞かせてくれねぇか?」
霧島「矛盾ってなんなの?」
ゼノ「いいぜ。…まず、蓮は第四夜でいろんな可能性を出した。大きく分けて、ありえそうな状況は二つ。ドラゴンが言ったあれだ」
ドラゴン「人狼はローウェンか皓か。ローウェンが人狼なら慧は狼憑き、皓が人狼なら慧も同じく人狼である可能性が高い」
ゼノ「で、二つ目である場合、清宮が死んじまったらゲーム終了の可能性がある。…だが、清宮が死んでもゲームは終わっていない」
蓮「はあ…。あのね、俺が言ったのは可能性であって、確証はないって初めに言ったじゃないですか。慧君が人狼でも、第四夜の時点で人狼が二人いた場合もゲームは終わりませんから」
ゼノ「朝倉は人狼に食い殺された、慧が死んでもゲームは終わらねぇ。…この条件なら、むしろローウェンが人狼だって思わねぇ?」
カルナダ「その可能性もあるね」
ドラゴン「確かに君の言う通りだけど、ローウェンが人狼だとしてどうして蓮が?」
蓮「そうですよ。それに、ローさんが人狼だとしたら皓さんは本物の預言者。俺はその本物の預言者に白を出されたんですよ?」
ゼノ「まぁ、聞けよ」
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