2.
辻「月が傾き、朝が来ました。村人達は目が覚めました。皆さん、目を開けてください」
辻「犠牲者を発表します」
(また誰かが食い殺された。これで残りは7人となる。半数以上が消えてしまったが、カウント公開の人数にはまだ達していない。)
辻「森宮奏さん、残念です」
森宮「はぁあああ!?俺まだ活躍してねぇだろ、これっぽっちもぉおお!!!!」
辻「え、どうやって活躍する気でした?」
森宮「かっこよく推理とかぁあああ!!!!」
辻「まぁ、本当に残念ですが、現実を受け入れてサクッと逝っちゃってください」
森宮「…ん(泣)。仕方ねぇよな」
(辻が森宮に天使カチューシャを手渡す。森宮は嫌そうに、恥ずかしそうに顔を顰めたが、ついには諦めて受け取っては頭に着けた。見た目不良の天使。なかなかシュールだ。)
(そして、トボトボと重たい足取りで控え室へと向かい、ついには姿が消えた。)
辻「ついに残り7人ですね」
イチル「少なくなってきたよな」
カルナダ「でも、ゲームがまだ続いているってことは、人狼がまだ生きている。つまり、慧くんは人狼じゃなかったってことだよね?」
霧島「彼が人狼かどうかははっきりとは言えないけど、…少なくて人狼側が壊滅して妖狐勝利になるのは免れたよ」
イチル「どうする?そろそろ妖狐を探さねぇとマジでヤバいと思うけど、」
鳳「つっても、手がかりあんの?」
ドラゴン「…ないね」
蓮「地道に推理をしていくしかありません」
ゼノ「でもさ、それって誰の推理なら信じられるんだよ?嘘かもしれねぇだろ」
辻「ふふ、皆さんやる気がありますね。では、第五夜の議論を始めちゃってください」
(第五夜。嘘つきは依然としてこの中にいる。その嘘が最後まで突き通されることとなるのか、それとも、誰かが綻びを見つけるのか。果たして真実はどこにあるんだろうか。)
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