2.
辻「月が傾き、朝が来ました。村人達は目が覚めました。皆さん、目を開けてください」
辻「犠牲者を発表します」
(淡々とした口調はむしろ恐怖を煽る。誰も何も言うことはなかったが、各自緊張した眼差しを辻に向けて次の言葉を待っていた。)
辻「朝倉皓さん、残念です」
皓「っ、待て、人狼は!」
辻「ダメですよ、皓さん。あなたが第四夜で誰を占っても、何を見てもその先を言うことは決して許されません。ルール違反です」
皓「っ、…はぁ、そうだな。まぁ、殺される気はしていた。ローウェンが処刑された時にだいぶ危機感を感じたんだろうな、人狼側は」
慧「こぅうう、嫌だ、嫌だぁああ!」
皓「慧、ワガママ言うな」
(皓は苦々しい表情をしながらも、辻から受け取った天使カチューシャを潔く頭に着けた。似合っていなくもないが、ホストが着ける天使の輪っかはなかなかシュールだ。)
(慧の頭を撫でてから、皓は控え室に消えていく。最後に一度振り向いてこちらを見たが、彼は誰を見ていたんだろうか。)
(恨めしそうな、悔しそうな眼差しは果たして誰に向けられていたんだろうか。)
蓮「皓さん、人狼の正体を見たんですか?」
辻「彼が本物の預言者だとすれば、見た可能性はありますね。本物だ、と、す、れ、ば、」
森宮「見たなら教えてくれればいいのに」
辻「だから、それはルール違反でダメですってば。今後死んでるのに情報提供した方がいたらペナルティですよ、ペナルティ!」
ゼノ「ペナルティってなんだよ?」
辻「本編での扱いが雑になる。鳩の方々は完結してるので、一年間企画に登場禁止」
全員「っ!!??」
辻「それが嫌だったら大人しくルールを守ってくださいよ。いやぁ、楽しいですね、権力を振りかざしながら最後まで生き残れる神様ポジションって最後ですね。ふふ、」
鳳「うわぁ、黒い何かを感じる…」
辻「とりあえず議論を始めちゃってください」
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