処刑結果
辻「日が傾き、夕焼けが訪れ、ついに処刑の時間になりました。結果を発表します」
(辻が封筒にペーパーナイフを滑らせていく。紙を切っていく小気味のいい音は、誰かの終わりを告げる合図でもあった。)
辻「まず、いつものように最下位から発表しますね。同率10位で、森宮奏さん、ゼノ・エヴァンスさん、お二人とも7票です」
森宮「うん、いつもの結果だな」
ゼノ「俺はよかったと思うぜ。だって安全に越したことはねぇだろ。地味でも構わねぇよ」
辻「霧島八尋さん、9票」
霧島「安定の下位メンバーだね、俺達」
辻「続きましても同率です。7位、ドラゴンさん、北谷蓮さん、14票」
ドラゴン「よかった、下がった!」
蓮「票も順位も一気に下がりましたね」
辻「イチル・セットレイアさん、16票」
イチル「俺も微妙に票が下がった」
辻「カルナダ・セットレイアさん、25票」
カルナダ「私、目立ってないのに…、こんな25票だなんて、こんないっぱい…酷い、」
辻「そして、やっぱりいつもの通り第三位からグッと票が伸びて差がついてしまうんですね。…清宮慧さん、95票」
慧「おい!やっぱ多いじゃねぇか!」
辻「でも、三位が妥当でしょう?」
慧「まぁ、第三夜の流れから皓とローウェンのどっちかが処刑対象にされるかもってのは予想していたから、正直言って俺が三位なんだろうなとは心構えができてた。だが、95票は思ったよりもかなり多い!あんまりだ!」
辻「え、多いですか?狼憑きって邪魔じゃないんですか?邪魔ですよ、きっと」
慧「人を陥れるの、やめねぇ?俺が準主役だからって妬むの、やめねぇ?」
辻「考えすぎですよ。神様はね、皆に平等で優しい素晴らしい人なんですから」
慧「………………」
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