毒のお姉さん
2016/11/17 17:21
くちゅくちゅという水音が薄暗い部屋の中に響く。
男と女がキスをする生々しい音。
ハァ、と女が唇を離し自分の唇をペロリと舐める。
そのすぐあと。男の方が息を荒くし、苦しそうにのたうち回る。
「あはァ…!」
女はその男の様子を眺め笑う。
「ねぇ苦しい?いまどんな感じ?」
息も出来ないのか男は返事もできない。
「その顔たまんなぁい!ねぇよく見せて?」
女は男の顔を自分の方に向けさせる。そしてもう一度キスをし舌を絡める。
男は暴れようとするが女はそれをうまく押さえ込み、キスを続ける。
女は唇をはなし、自分の体を抱く。
「やばぁ、興奮しちゃう…、イきそう…!」
ハァハァと息を荒らげる女と泡を吹き倒れた男。
薄暗い部屋には異様な光景が広がっていた。
「次はどんな人にしよっかなー」
そう言って女は死体を置いたまま部屋を出た。
体液が毒の個性のお姉さんです。
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