夜の音三題
闇は誘う、眠りの淵へ
「って話」

夜。
登は俺のベッドに潜り込んで来て、楽しそうに話してくれる。

「宇崎さんらしい」
「ね、城さんもそう思うでしょ?」

少し眠そうに微笑う顔に口づけを落として、眠る様に促す。
明日は早朝勤務なのだ。
登は素直に目を閉じる。

「今度から、俺もそうするね」
「登も?」
「城さんから貰ってばっかりで、また返せてないから」

窺う様に瞳が開いて俺を見上げる。
食べたくなる位可愛いとはこの事だ。
可愛がって、可愛がって、溺れさせる位に愛して止まない。

「愛してるって言うには、子どもだから」

無理強いするつもりもないし、登がそう考えてるとは気付いていた。
でもまさか、その為に宇崎さんに話を振るとは。
登はやはり隊内でも最強の弟キャラなんだと改めて思った。
そしてそんな登が愛おしい。

「愛してるよ」
「………俺も」

少し照れた風な表情が可愛すぎてどうしてやろうかと思った。


+++++
どうしてやったかはまた。
結局登溺愛城と城大好き登のいつものパターン。
きっともう少し大人になれば登も愛してるって言えるよ。


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