「って話」
夜。
登は俺のベッドに潜り込んで来て、楽しそうに話してくれる。
「宇崎さんらしい」
「ね、城さんもそう思うでしょ?」
少し眠そうに微笑う顔に口づけを落として、眠る様に促す。
明日は早朝勤務なのだ。
登は素直に目を閉じる。
「今度から、俺もそうするね」
「登も?」
「城さんから貰ってばっかりで、また返せてないから」
窺う様に瞳が開いて俺を見上げる。
食べたくなる位可愛いとはこの事だ。
可愛がって、可愛がって、溺れさせる位に愛して止まない。
「愛してるって言うには、子どもだから」
無理強いするつもりもないし、登がそう考えてるとは気付いていた。
でもまさか、その為に宇崎さんに話を振るとは。
登はやはり隊内でも最強の弟キャラなんだと改めて思った。
そしてそんな登が愛おしい。
「愛してるよ」
「………俺も」
少し照れた風な表情が可愛すぎてどうしてやろうかと思った。
+++++
どうしてやったかはまた。
結局登溺愛城と城大好き登のいつものパターン。
きっともう少し大人になれば登も愛してるって言えるよ。