常にデスクの上にあり。
けれど一度だって使われた事の無いそれ。
この想いを綴ってもきっと出す事は無い。
今の状況を綴ってもきっと出す事は無い。
ただいつでも書ける様にして置きたかっただけ。
貴方に送る言葉が胸から溢れ出してしまいそうだから。

“貴方を愛してる”

いつかこの白い手紙にその想いを綴るならば。
それを握り締めて想いを貴方に打ち明けようと思う。


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同室者は知っている。
真矢が誰かを想っている事、伝えられずに微笑う事。