手を伸ばしたくなる20題
夜明けの地平線
少しだけ乱れた浴衣姿の城さんにドキドキしてしまう俺。
声を掛けられないままじっと見つめる。
海の端からゆっくり白んでくる空。
そんな空を見つめる城さん。

「酷い乱れ方だぞ登」
「うわ!」

声を掛けられて驚き。
自分の浴衣が帯も解けて全開な事に驚いた。
慌てて帯を探して身に付けた後。
城さんの傍に行って抱き付いた。

「水平線も綺麗だけど」
「登が見たいのは地平線だったな」
「うん。一回なんかのテレビで見た」

そっと浴衣の襟を割って開く。
そこには幾つか傷がある。
古いのも新しいのも。
その内の一つはまだ傷跡も生々しい赤だ。
臍の直ぐ傍、斜めに10センチ位………。

「………登…」

ちゅっと唇を落とす。
一回、二回、三回………。

「もう良いから」

少し強引に上げさせられた顔に、今度は城さんから。
額、頬、最後に唇。
優しい口付けが降った。

「いつか」
「え?」
「いつか見に行こう、二人で」

遠い未来の約束を交わせる、喜び。
実現出来るか分からないけど。
でもいつか。

「地平線を見に行こう」
「うん、行こ……」

遠い未来、例えばJDGを退職する位の。
そんな遠い未来でも二人一緒に居られると良いな。
そう思った。


+++++
城大怪我慰安旅行(まだ続いてたのか)
傷口に口付けるってなんかやらしいな、でも萌える。
遠い未来の口約束が守られればいいなと思います。


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