「おめでとう、お前が俺の弟で良かった」
ありがとう兄ちゃん。
「おめでとう登君。隊長と二人からささやかだけど」
うっさい岩瀬。
何がささやかだよ。
その包装紙のブランド高いんだよなんで俺のお気にの店知ってんだ。
感謝したくないのに嬉しくて仕方無い。
「おめでとう」
「おめでとう」
沢山の言葉、沢山のプレゼント。
小さな子どもの頃みたいだ。
両手から落ちそうな位。
「ありがとう真矢さん、宇崎さん、西脇さん、ドクター」
みんなありがとう。
こんなに騒がしくて嬉しい誕生日は本当に久し振りだよ。
隊員になって直ぐはみんな敵だと思ってた。
生意気な態度もとってたし、嫌な後輩だっただろうに。
おめでとう、惜しげもなく口々に祝ってくれてるみんな。
ありがとうこれからも生意気な後輩だけどよろしくお願いします!
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登誕生日話。
城には後で部屋でお祝いして貰うんだよきっと。
皆分かってるから主役を早めに部屋に返してあげる優しい先輩達。
そしてその気遣いが物凄く恥ずかしい登。
城は平然。