「綺麗だった〜……やっぱさ、万尋さんのカラードレスはアクアマリンかディープブルーだと思っ」
「ざけんなバーカバーカ!!何妄想してんだよっ」
「え?何って俺達の結婚披露宴のドレスのいろ」
「無いんだよ!!」
「アクアマリンは嫌だった?じゃぁ淡いグリーン?清楚でそれはそれでいいかもしれな」
「ホンット何ワザと無視かコノヤロー!!」
真矢は幼なじみとやらの結婚式に出席していた。
口では“堅苦しいのヤダ”とか泣き言抜かしてやがった癖に。
なにその恰好!?
嫌みか何かと言いたい位にキメてるし!
似合い過ぎるっ。
「ごめんね万尋さん。アイツがあんまり幸せそうでつい」
「……分かるよ。結婚式って華やかだしうきうきするよな」
「うん、ありがと」
嬉しそうに淋しそうに。
真矢は笑った。
「あ、そだ!今年とうとうお待ちかね、隊長の弟来るって」
新しい顔ぶれが待ち遠しいある晴れた春の日。
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登入隊直前の緋万。
やっぱり無自覚めろりな万尋さん、格好良い緋琉大好きだな…。
緋琉は狭く浅そう、交友関係が。
その分大事にするイメージ。