やっばい。
今のはマジヤバい。
なんでいっつもいっつもあんなタイミング良いんだよ!
こっちは可愛い彼女募集中の身なんだよ。
そこらの女の子より綺麗な顔してあんな強くてしかも格好良いなんて。
詐欺だダメだあの人ダメ。
公害だよ何なんだよ格好良いんだよそりゃ俺も尊敬しちゃうって。
そっかこれ尊敬じゃんそうだよそうに決まってる尊敬だ。
「好きなら好きで良いんじゃないかな」
「でも池上さん俺たち男……っ!あれ?」
捕り物終わって後処理する為に走ってた俺の傍には池上さん。
「心の声全部外に漏れてたよ」
死んじまいたい。
「愛しちゃったならとことん愛せ、だよ」
この人ホント優しそうなのに、やんわり逃げ道塞いじまう。
「……今は、無理。です」
+++++
やんわり笑んで逃げ道を塞ぐ池上さん。
きっと凄く素敵な先輩になってると思う。
そして淡い想いに戸惑う登はこうして逃げ道を断たれていけば良い。