はらはらと。
花びらが降り注ぐ。

「……ぅ…ぁ……っ」

温かな花びら。
湿った花びら。
俺の顔を濡らして滑り落ちる、透明な花びら。

「ああぁぁあぁぁぁ………っ！」

こんな痛い泣き声は、今まで一度も聴いた事が無かった。

「うわぁあぁぁ……っあぁぁ…………っ！」

言葉も出ず。
体も動かず。
ただそれを見つめる事しか出来ない自分が歯痒い。


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城奇跡の生還覚醒編
登の目の前で意識を取り戻して、大泣きされて心底困れば良い