春15題
あなたのブルーバードを探しておいで

「………アレク」

涼やかで凛とした、マーティの声。
腰まで伸びた髪はクロさんの手により丁寧に編まれていた。

「ん?」
「偶にはナマでしよう」
「えぇえええ!?」

突然何を言い出すのやら。
只今午後二時半になろうかという真っ昼間。
うららかな春の陽射しも優しく温かな日だ。
お互い非番でなんとなく俺の部屋に居るけど。
唐突過ぎるよマーティ。

「うん、ナマだよ。一度はやらなきゃ」

俺を置いていかないで。

「ねぇアレク………スキン越しじゃない貴方を感じさせてよ」

この子は分かってやってるの?
今の台詞、どれだけ嬉しくてどれだけクるか。
分かってないんだろうな。
素直に思ったことを言ってるだけだよね…。
可愛くも憎らしいと思う一瞬。

「日本語おかしかった?伝わってない?」

俺の心マーティ知らず。
追い討ちを掛けるかのごとく長い金の睫を瞬かせる。

「伝わった!伝わったけど……明日大変な事になるかも」

そう。
男女では後々大変な事になるだろうコレも。
男同士だと翌日やってくるのだ。

「後処理もするよ、だから。ね?」

ごごごご自分でやる、と!?
いやそれはぜひこちらにさせて頂きたく
いやいや何を言うか落ち着けアレク。

「でも……」

ちらりと外を見る。
今はいないクロさんだが。
実はあと数十分で帰宅する予定だ。

「こんな、昼間から……?」

この台詞は意外とソッチ方面に保守的なマーティに効く。
奔放に見えてこんな所は凄く保守的。
何をされても良いと言いながらも口癖は「いや」な位。

「………じゃぁ夜」
「え!?」
「夜這いに来るから待ってて」

幸せな悩みだと分かってる。
これを相談すれば誰にだって「ノロけるな」と呆れられる位幸せなんだと。
でも俺の青い鳥は思いがけない幸せを運んで来てくれるから。
………気が気じゃないよ。


+++++
続アレマ。
やっぱり見せ掛けほのぼの。
本番は意外と保守的なマーティ。
アレクは始まるまでが保守的で内容は奔放だと萌える。
そんで毎回真っ赤になったマーティに泣かれると良い。


キャラ投票
SAOキャラに投票しよう!
下記の中からアナタの推しキャラを選んで応援してください★


コメント入力も可能ですよ☆


Homeへ戻る
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -