特別章 NG集
3章15話 NG「病的な自覚はあります」
◆【本編15話:地味過ぎる!!】より
プラント本国に極秘で帰ってGのデータをまとめていたアーティの元にクルーゼが通信を繋いで進捗を確認するシーンから。


【ふむ。我々はラクス・クラインの捜索のため、少し早めに出向する事になった】
「え! ……やっぱ探すの? ってか、ウチが探すの!?」
【ほぉ、アーティは情報通だね?】

(ぎゃー!! バレた!! サボってんのモロバレ!!)

「ごめんなさい、ごめんなさい兄様ぁ!!」

私は顔を真っ青にしながら即行で謝り倒す。

【フフフ……アーティは素直で可愛いな?】

(ぎゃぁぁぁぁ!! 兄様! ヤメてぇぇぇ!!)

この場合の兄様の褒め言葉は明らかに嫌味がこもっている。兄様に嘘をつけない私を笑っているのだ。兄様の笑顔が非常に恐ろしいものに見えるのはこういう時だけ。

「でもで…」
【本当に私の義妹は可愛らしくて仕方ないな、イザークになど勿体なくて嫁に出させたくはないほどだ。いっそ私と一緒に、このままどこぞのリゾートにでも雲隠れするかねアーティ】
「…する!」

私の台詞をさえぎって、しみじみと愚痴をこぼす兄様に、私は思わず即答した。すると、撮影カメラの後ろからイザークがなにやら憤慨した様子で私に向かって叫んでいる。

「即答かぁ! おい!! アーティ!!」
「あ……あははは……」

イザークに突っ込まれるまで、私は何を口走っていたのか本当の意味で理解していなかった。


CUT!

(は……反射って恐ろしい……)
(アーティ! ブラコンもいい加減にしろよ!)
(だ…だって、兄様大好きなんだもん!!)
(はっはっは、負けたなイザーク)
(!!)


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