特別章 NG集
2章13話 NG「彼女のパンチは痛い」
◆【本編13話:また泣いちゃう…】より
アスランが勝手に出撃したのを怒ったアーティに、帰還したアスランが殴られる所から


「アスラァァァン!!」
「うわっ!!」

私は帰ってきたアスランに、その涼しい顔の頬をめがけて一発お見舞いしてあげた……つもりだったのに、アスランは華麗に私のパンチを避けた。

「ちょっ! そこは避けるシーンじゃないよアスラン!」
「ごめん、つい反射が…」
「ごめん、じゃない! もぉ! いい加減、素直に殴られて!」

私がアスランに向かって怒っていると、死亡組で暇を持て余していたラスティもぷりぷりと怒りながらやってくる。

「そぉだぞアスラン! 俺には『銃弾避けるな!』って散々言ってたくせに!」
「いや、ラスティのは……アスランを盾にしたり、返り討ちにしちゃったりするから怒られるの」

ラスティの言い分も分からなくはない…けれど、アレはラスティが悪い。そう思って冷静に突っ込みを入れると、ラスティは押し黙った後、舌を出してウィンクを飛ばしてきた。

「……てへっ☆」
「もれなくウザイ!!」


CUT!

(アスラン、次はちゃんと殴られてね)
(普通、ここは音だけ入れるとか。殴られるフリだけ…とかじゃないのか?)
(えー? だって、リアリティあるでしょ)
(……はぁ……)


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