特別章 NG集
2章12話 NG「連絡ミス?」
◆【本編12話:ああ、面倒くさいなぁ…】より
ヘリオポリスにD装備をして、ヴェサリウスからミゲルたちが発進するシーンから。


「ミゲル機、オロール機、発進どうぞ!」

ミゲル先輩たちの機体が発進していく。その様子を私は待機室からドリンク片手に眺めていた。
今頃、イザークたちもガモフでそれを眺めているだろう。彼らとは作戦会議の前にそれぞれの戦艦に分かれて搭乗した。
ヴェサリウスの収容機体が足りなかったから……というわけではない。とりあえず、戦力の均等な分散だ。

「それにしても、アスラン……どこ行ってんだろ」
「呼んだ?」

私が何気なく呟いた言葉に、思いも寄らない所から返答があった。

「……あ、あ、アスラン!?」
「どうした? …そんなに慌てて?」

私が慌てているのが問題ではなく、なぜ今ここにアスランが不思議そうな顔して私を見つめ返しているのかが問題だと言う事が、アスランにはわからないのだろうか。

「アスラン……なんで、ここに居るの?」
「え?」

(いや『え?』じゃなくて!!)

全く事態を理解していないアスランに、私は慌てて説明する。

「いや、今カメラ回ってるの! 撮影中だよ!? ミゲルとオロールの機体が発進した後、アスランも無断出撃するってシーンでしょ!」
「……いや、イージスの調子が悪いからって言ってたから、整備している間は休憩中だって………あれ?」
「え!?」

アスランのうっかりミスは、ばっちりカメラに映っていた。


CUT!

(アスラン、整備は終了しているよ)
(兄様!)
(ミゲルたちを呼び戻せ。テイク2だ)
(すみません、隊長…)


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