特別章 NG集
6章46話 NG「代弁できなかった気持ち」
◆【本編46話:泣くな、顔がブサイクになるぞ】より
アスランがオーブの飛行艇で戻って来るシーンから。


「……アスラン……見つかったね……」
「ああ……ディアッカだって生きてるさ」
「うん…」

すぐにオーブの飛行艇が見えてきて、船の入口を大きく解放した。飛行艇から近づいてくる小さなボートには、アスランが左腕に包帯をしているが、目立った大きな傷はないことが見える。

「…アスラン…」

私とイザークは船の入口を挟んで向かい合わせにアスランを迎え入れた。

「おか……」
「貴様ぁっ!! やりやがったな、コノヤロー。無事で戻って何よりだが、心配かけさせ……ん!?」
「え?」

イザークの台詞自体に違和感はないのだけれど、それでも何かがおかしいとイザークは気付いて固まっている。

「…イザーク…それ、アルトの台詞なんじゃないか?」
「あ、そうだ。私がイザークの気持ちを代弁するってとこだね」
「!!」

アスランと顔を見合わせていると、ぼんっと音がしそうなほどイザークの顔が一瞬で茹で上がった。

「あ……あ……」
「あ?」
「アスランの馬鹿野郎ぉぉぉぉー!!」
「俺!?」

そうしてイザークはスタジオから叫びながら飛び出して行った。


CUT!

(俺が悪いのか!?)
(…さぁ…私にもわかんないけど…ツンデレの極みって感じで萌える)
(は!?)
(ああ、もぉ、かっわいいなぁイザークww)
(そ……そう……)


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