◆【本編34話:私は寝ていいかな】より
ニコルがヘリに乗ってアスランを発見したシーンから。
「ニコル、海の奴に気づかれないように、アスランにも連絡取れる?」
【え……? あ、はい。ちょっと待ってくださいね】
ニコルはヘリをイージスの機体の近くにおろし、アスランを出してくれた。
【アルト?】
「生きてたんだねアスラン。無事で何より……と言いたいところだけど、朝っぱらから何をさせてくれるのかな」
【すまない……イザ…】
「キミが輸送機から落っこちちゃったせいで、私の睡眠時間、すんごく削られたんだけど? だいたい隊長のくせに輸送機から落ちるってどうなの。そもそも整備不良ってアスランの場合多くない? 実は整備班に嫌われてるでしょ。機体に搭乗する時いっつもキラキラ連呼してるから危ない人に思われてるんだよ少しは自重しろハゲラン・ズラ!!」
【あ…えと……】
【アルト……お前、俺に恨みでもあるのか…?】
私が一息に暴言を吐いたものだから、ニコルとアスランは通信先で固まっている。
「恨み? あるよ、いっぱい。眠いもの。私の睡眠時間を返せ。時間外勤務手当て取るぞ」
【あ…あすらん、あの……アルトは…その、頑張ってくれてるんです! あと、寝起きで…】
【ニコル…いいんだ、そんなに必死にならなくても】
「そうだよ、私、眠いだけだから」
私が真顔で即答すると、今度こそアスランは通信画面から姿を消した。
【ああああああすらんっ!! 泣かないでくださいっ! ねっ!? アルトは低血圧ですから寝起きは機嫌悪いだけなんですっ! ねっ!?】
【……離反してやるっ!! 隊長なんて辞めてやるー!!】
「なら、そのまま足つきに居て。堕とす」
【そろそろ本気で目を覚ましてくださいアルト!! 台本通りにやりましょうよ!】
CUT!
(…キラ!! 俺を地球軍に入れてくれ!!)
(よしきたアスラン!! バッチ恋☆)
(やめんか馬鹿共ぉぉぉ!!)
(い…イザーク、マジで落ち着け!! 頼むから俺のソレだけは投げないでくれぇぇ!!)
最も可哀想な被害者→ディアッカ