特別章 NG集
5章32話 NG「麗しき馬鹿兄妹」
◆【本編32話:いっそがしいなぁ…】より
オペレーション・スピッド・ブレイクの作戦会議中、足つき追尾についてアーティに意見を求められているシーンから。


「どうした? 何も遠慮をする事はない」
「アルト、お前だって悔しいだろ? このままじゃさ…」
「はっきりしろジェニウス!」

ディアッカとイザークから期待の視線を込められるけれど、私としては正直、兄様が一緒であれば、どちらでも良い……というのが本音だと、どうして言えようか。
だが、ここで本音をぶちまけるわけにはいかないので、軍人らしい答えを吐き出すしか私には術がなかった。

「私は軍人です。所属はクルーゼ隊長の指揮下にあります。軍属としては、上官の命令に従うのが本来の勤めかと。……ですが、私は軍人の前に兄様の妹です!! 兄様の傍から一ミリ足りとも離れたくありません!! だから、足つき追尾は嫌です!」
「…………」
「…………」

私が力いっぱい叫ぶと、アスランとニコルは頭を抱え、ディアッカは視線を斜め下に固定し、イザークはふるふると拳を握り締めて何かを耐えるように小刻みに震えだした。
ついでに兄様は破願している。

「そうか、ならば私とともに居なさいアーティ」
「はいっ! 兄様っ!!」
「だから、待たんかそこのブラコン・シスコン馬鹿兄妹ー!!」

そしてイザークの細い血管がブチ切れた。

「…冗談だよイザークw」
「…そうだぞ、イザーク」

兄様と顔を見合わせてニヤリと笑うと、イザークは脱力して椅子に力なく座り、頭を抱えだした。

「……この馬鹿兄妹、どうしたらいいんだディアッカ…」
「俺に聞く? そこ、俺に聞いちゃうの?」
「…お前に聞いた俺が馬鹿だった…」

イザーク苛め、兄妹で進行中。


CUT!

(いやー、イザークっていつも楽しい反応するよね、ごちそうさま!)
(はっはっは、仲良き事は美しいなアーティ)
(だよね! 私と兄様、すっごい仲良しだよね!)
(もぉ、突っ込みきれん……)


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