○月×日
今日、いつものように外で昼寝をしようとしたら、雨がふってきた。
しかたないから、てきとーに見つけた空き教室でうとうとしてると、なんか、おっきな声が聞こえる。
横目でチラッと見ると、柚月ちゃんがいっぱい女の子に囲まれてた。
なんだか聞いてると、ヒドイ事ばっかり。
柚月ちゃんは、皆にやさしくて、頭もよくて、ちょっぴり運動が苦手なだけの女の子なのに。
そんな事を思ってたら、教室がだんだん寒くなってきた。
あ、柚月ちゃんが怒ってるんだ。起こった柚月ちゃんはこわいのに。知らないのかな?
うとうとしてたら気づくのが遅れたけど、もう一つ、こわいものがきた。
萩之介だ。
萩之介が教室の外で怒ってるカンジがする。
あの女の子たちは、二人から怒られちゃうんだろうなぁ。
それから柚月ちゃんと萩之介が、俺に気づいた。
二人してスゴくうれしそうな笑顔で、シ〜ッって口に手をあててる。
大丈夫。
二人が校舎の窓から女の子と、後からきた男たちを吊してたなんて、誰にも言わないよ。
ここは四階だけど、大丈夫なんだよね?
柚月ちゃんや萩之介は、悪い子にちょっとお仕置きしたって言ってた。
うん。
今日も氷帝は二人のおかげで平和だC〜!
めでたし!
END
(ちょっ!! これ、全然平和じゃねぇよ!)
(むしろ、恐怖の一日)
(滝と藤波さんのW制裁を間近で見て平気な慈郎も強者やな…)