*ルディ

・sample 1

(帰宅するなり犬の姿を求められ、常々より利便性から犬型よりも人型を好んで擬態しているなら顰め面をして渋っていたが、根負けして彼女の願いを聞き入れると凡庸な男の姿は漆黒の炎に包まれ、炎が収束した後には暗闇にも溶け込むような涅色の毛皮に全身を包んだ犬が一匹。指定された場所に腹ばいになるなり、ぼふりと勢いよく胴体へ顔を突っ込んできた相手に犬の細長いマズルからは深々と溜め息が吐き出されて)
前々から言ってるように、おじさんは湯たんぽじゃあないんですがねえ……。
(人間体と変わらぬ低音で呆れ交じりに呟き、首を捻って横目に見遣る彼女の表情は窺えない。己の体毛は艶やかでこそあるが剛毛で、猫の魔獣達のようにいつまでも触れていたい魅惑の柔らかさとは無縁の、お世辞にも触り心地が良いとは云えないだろう毛並みに、お構いなしに顔を埋める様子に思うところもあるのか、自身の脚先に顎を乗せて彼女の気配を見守る瞳は穏やかに、同色の獣毛に包まれた尾をゆるりと揺らし)



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・sample 2
coming soon...



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