爪を隠す黒犬


「俺が本気出すってことは死者が出る前提になるんですけど、理解してますかねえ。……はいはい、おじさんなりに頑張りますよ、っと」


▼name

ルディ(Rudy)
♂/30代後半/177cm



▼looks

癖のある黒紅の髪は根元から毛先まで緩いうねりが付いており、前髪、後ろ髪共に全体的に長めに伸びている。首筋に絡む襟足をそのまま伸ばしていることもあるし、結んだ先が動物の短い尻尾のように揺れていることもしばしば。
ぼんやりと眠たげにも見える奥二重の双眸は深緋。特筆すべき容姿の特徴もなく、中肉中背で何処にでも居そうな形相なだけに、瞳の印象が残りやすいともいえる。

身を包む衣服にこだわりはないが強いて言えばその場その場で群衆に紛れるような、目立たない無難な服装を好む。
小物に限れば人からプレゼントされたものを着用するのも嫌いではないらしい。



▼personality

泰然としたというには些か無気力、かつ意欲のなさが目立つものの、基本は飄々としており、やや軽薄。面倒ごとは極力回避を試みる。回避が叶わず面倒ごとを押し付けられる羽目になれば、腹を括って事に当たる質実さにもお目に掛かれるだろう。

掴みどころのないような、のらくらと浮ついた態度ながらに根は善良。本気で助力を乞われれたなら、身命を賭すことにも躊躇はない。ただし、誰に対してもというわけではなく、その価値があると認めている相手に限る。
また、公私混同はせず、敵対する相手には容赦ない一面も見せる。



▼other

正体は英国で伝承される夜に現れるとされる黒い体躯と赤い目の巨大な犬の妖魔、ヘルハウンド。ブラックドッグ、黒妖犬とも呼ばれる。
そのため、本来の姿は真っ黒い毛並みに炎の如き赤い瞳の、体長2メートルほどの黒い犬。尾や耳の先は燃えて揺らいでいるようにも見える。人間体において耳や尾を出すことは稀。

人を襲い殺害する不吉の象徴として一般的に伝承されているが、そのことに深い感慨は抱いておらず、伝承を肯定も否定もしない。
個の性分としては自ら率先して他者を害するものではなく、それは使い魔として使役された状態でも同様である。

属性は闇・炎。属性通りの攻撃魔術や幻惑の術を得意とするが、種族の性質から治癒や回復はからっきし。魔術の他、許多のナイフを用いて戦う戦闘スタイルは、人によっては同じ英国で有名なシリアルキラーをも連想させるかもしれない。
なお、人間態よりも獣態の方が敏捷性・攻撃力共に高い。

喫煙者でもあり、葉巻煙草を好んでいるが、普段は手軽さから紙巻き煙草を愛用している。



▼like

煙草、休憩、暗闇


▼dislike

禁煙、水辺



▼motif

マツバギク/クロユリ/ヘマタイト




「……あー、ったく……ほんとどうしようもねえお人だこと。
 俺ぁあくせく働かず、出来りゃあ高みの見物してたい派だってのに……。
 お前さんの喚び出しに応じたのが運の尽き、しゃあないから少しは真面目に働きもしますかね。犬っつーのは、情が深い生き物なんで」


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