夜雲(Yakumo)
♀/15歳前後/157cm
レイヤーボブの髪は緩い癖を持ち、毛先は外側へ跳ねていることが殆ど。目の際よりも長く伸びた前髪は、目に被らないように分け目をつけた所謂M字バング。髪色は暗紅色で、毛先に行くにつれやや色が薄くなるグラデーションがかっている。
常に目蓋が下ろされたような、ジト目とも形容できる両眼は透き通った琥珀色。ヒトのものよりも縦に細い瞳孔が瞳の薄い色素を際立たせる。
細い鼻筋に口角の上がった小さめの唇が標準装備。どことなく上品そうにも見える面差しだが、悪戯を企む時等は相応の幼さが滲み出る。
服装は体の線が出るようなオフショルダーのトップスにショートパンツといった軽装を好み、10cm前後の厚底のショートブーツを着用。
すらりと細身の体躯は、ばねのようなしなやかさを備えており、貧弱には見られない。
つんと取り澄ました第一印象は、時折超然とした傍観者的な人物に見えることもあるが、口を開けば小生意気盛りで悪戯好きな性格であることが窺い知れる。
基本的にヒトを好み、人懐こい振る舞いの裏には人外の狡猾さも見え隠れする様は、犬猫などの愛玩動物の皮を被った狸といったところ。
気分によって悪たれ口もしばしばではあるものの、気に入った存在は構いたいし構われたい。手持無沙汰な時には興味を示さないくせして、忙しそうな時に限ってしつこく構われようとする天邪鬼。
細やかで地味な作業においては面倒臭がって嫌がる素振りを見せるが、取り組み始めれば難なくこなせる程度には器用でもある。
日本の妖怪である化け猫が正体のように振る舞い、頭頂部や臀部からも猫のようなぴんと三角に尖った耳とふさふさの毛並みに覆われた長い尾を生える。
真相は化け猫ではなく雷獣。猫のような鼬のような四つ足の獣が本来の姿だが、本人的には今の人を模した姿の方がお気に入り。
細作りの見かけに反して膂力に優れ、細身の脚に内包される脚力は獣系の人外の中でもトップレベルと評して過言ではない。
戦闘時には逞しい鉤爪に変化した両手や蹴りでの接近戦と、雷とともに地上へ降り立つと言い伝えられる雷獣らしく雷系の攻撃魔術を扱う。
能力使用時の燃費が悪く、ガス欠を恐れて日頃はセーブして低威力の術しか操らないようにしているが、雷鳴轟くような天候となればほぼ無尽蔵に能力を使用できるため独壇場と化す。
だがしかし、中々そういった機会は訪れないのが現状。
悪戯、小型の魔物で遊ぶこと、トウモロコシ
絶縁体に囲まれること、柑橘系の香り、爪切り
ギリア/アザミ/アメトリン