仲裁役の知られざる苦悩 | ナノ






「あー!
俺のチキン!」

「馬鹿ね、大皿のものは取ったもん勝ちなのよ!ブラック君、分かる?」

「ブラックって言うな!みりん!」

僕のとなりでキャンキャン言ってるのが親友のシリウス・ブラック。

「先輩への口のキキカタがなってないわよ、ブラック。」

そして、向かいにいるのが1つ上の先輩みりん・薄口醤油。監督生で成績優秀、容姿端麗で申し分ない方なんだけど、うん。些かシリウスに対して攻撃的。否、ものすごく。

朝っぱらから二人はお互いに容赦なく、僕の頭上を物が飛び交っている。
ピーターは怯えきって、自室に戻ってしまった。

「黙りなさいよ!
昨日は貴方が余分に食べたのよ!」

「俺は育ち盛りなんだ!そんなに食ってると太るぞ!だから、よこせ!」
先輩は十分細いよ、シリウス。君は拒食症みたいな子がタイプだったのかな?

「あんたにそんなこと心配されなくても大丈夫ですから!ブラックのくせにブラックコーヒー飲めないのみんなに言いふらしても良いんだから!」

シリウスってブラック飲めなかったんだ…

「なっ!?
それとこれとは違うだろ!」

「似たようなものよ、駄犬のくせに!」


似たようなもんじゃないとおもうんだけどな。

「俺のどこが駄犬なんだよ!?」

「見た感じそのままよ!」

二人が奪いあってたもの、つまり「チキン」が僕の今日の朝のメインでもある大事なババロアの上に墜落。

二人とも朝っぱらから元気だね

「僕の大事なデザートをどうしてくれるのかな?」

唾を飲む二人。そういうしぐさは息ぴったり。

そして、二人揃って平謝り。

「ごめんなさいで済んだら警察要らないよね?
このババロア、グリフィンドールのテーブルにはないんだけど。」


あっ、ちなみに僕はリーマス・ルーピンね。

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[zzz]



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