★支配★

また、陛下に体の中を掻き回される。
そう思って、陛下の寝室へ脚を運ぶ。
震える体を叱咤して、陛下の愛撫に耐える。
この頃になると、セシルは3本の指を受け入れられるようになっていった。
3本の指が巧みに中を動き回る。バラバラに動かされては悶え、セシルは絶頂に達した。
―ようやく終わった―
息をつきながら、安堵する。
すると、陛下はチェストの中から、何か棒のようなものを取り出した。
丸みを帯びた棒に小瓶の中に入っている液体を絡めて行く。
「今日はこれを使ってみよう」
上機嫌な陛下の声が降ってくる。
どう使うのかは予想が付いた。あれを中に入れられるのだろう、セシルの顔は青ざめた。
言葉を失って首を横に振る。
無意識のうちに、ベッドヘッドの方へ体をずり上げてしまう。
陛下は無情にもセシルを捕え、脚を大きく開かせた。
先程まで弄られていた蕾は赤く色づいてひくついている。
「いやです、陛下・・・」
脚を閉じようとするのを陛下に阻まれる。
「怯えなくてもよい。最初は怖いかもしれないが、すぐに良くなる」
指で蕾を開かせると、棒の先端を宛がった。
冷たい感触がそこに触れる。
「ひぅ・・・うっ・・・」
指とは比べ物にならない質量が中に押し込まれる。
蕾はその口を大きく開かされ、棒の侵入を許す。
未開の内奥を大きなものに擦られ、セシルは涙を流した。
「く・・・はっ・・・」
額に汗を浮かべながら耐えていると、それは全て収まった。
内部が侵入者を押し出そうと蠢いている。
陛下の手がそれを中に押し返す。
「ふぅッ・・・あぁ・・・」
ゆっくりとその棒を抜き差しされる。
「ぅあ・・・あぁ・・・」
苦しそうに眉根を寄せていたセシルだが、何度も擦られるうちに、喘ぎには甘えが混じってきた。
その変化を見た陛下は抜き差しの速度を速める。
「あ、あぁ、はっ、あん、ん、あぁ」
突き入れられる度に、セシルからは嬌声が上がる。
「ん、あ、う、あぁ、うぁ、ッ、あぁ!」
とうとうセシルが達する。痙攣しながら、余韻を味わっているセシルを見ながら陛下はほくそ笑んだ。
「セシル、次が本番だよ」
棒をタオルで拭いながら、陛下が呟く。
セシルはその言葉を聞き終わらないうちに、意識を失ってしまった。

次の日、セシルはまた陛下の寝室に呼ばれた。
今日は何か恐ろしいことが起こるのだろうと予感していたセシルは、蒼褪めた顔を陛下へ向けた。
そして、ためらいがちにリボンタイを解きながら、陛下へ懇願する。
「陛下、お願いです。もうこんなことはお止めください」
目の下にうっすらと隈を浮かべ、少しやつれた顔をしたセシル。
陛下はセシルをなだめるように髪を撫でると
「セシル、心配しなくてよい。遅かれ速かれ、みんな経験することなのだ」
セシルだって、性行為についての知識は少なかれど持っていた。しかし、それは男女の間の営みではなかったか。
「しかし、陛下・・・」
「セシル、私の言うことが聞けないのか・・・?」
苛立った陛下の視線を浴び、セシルは泣きそうな顔をして、ブラウスを脱いだ。

いつものように執拗に体を撫でられた後、陛下の指はまたそこへ触れてきた。
今ではすっかり、愛撫にも慣れ、陛下の指をスムーズに受け入れる。
乳首を撫でられながら、中を擦られ、セシルは熱いため息を漏らした。
「はっ、あ、あん・・あ、あぁ」
小刻みに中を責め立てられ、そこを広げられるとセシルは大きく喘ぐ。
巧みな愛撫によって、上り詰める。
放ってしまった後の虚脱感と羞恥心。
陛下は夜着をくつろげ、自身を取り出した。
セシルの脚を広げる。
「陛下・・・まさか・・・」
それが蕾に押し付けられる。
「そうだよ、セシル」
熱に浮かされたような顔をして陛下が応える。
それが中に入ってくる。
今までの行為は、これを受け入れさせるための予行だったのかとセシルは思っていた。
「はぁ・・・うぅ・・・やぁ・・・」
涙をこぼしながら、シーツに縋りついた。
今までとは比べ物にならない大きさ。そして熱さ。
「あ・・・う・・・ひぃ・・・」
中を侵略してしまうと、陛下はゆっくりと腰を回した。
そして、膝裏に手をかけると、腰を上下に使いだす。
「あ・・・いッ・・・あぅ・・・あ・・・」
腰をぶつけられ、セシルの体は大きく揺さぶられる。
嫌悪感と快楽。
「はっ・・あ、う・・・あぁ・・・あ・・・」
それが内奥を突く度に、セシルの口から嬌声が漏れる。
頬は上気し、唇が快楽に歪み、笑みを浮かべているように見える。
「あ、あぁ、ん、んふ、は、はぁん、あ、あ」
セシルの脚を抱え直すと、陛下は腰の動きを速めた。
「く、ぅ、あ、ぁ、は、へいか、あ、もう、あぁ」
シーツを掻きむしるようにして快楽に悶える。
鋭い突きを入れられると、セシルは絶頂に達した。
「・・・はぁ、セシル・・・」
陛下もセシルの中に欲望を叩きつけた。
「あ、熱い・・・あ・・・」
内奥に注ぎ込まれ、セシルの腰が跳ねる。
中に全てを注ぎ込むように、陛下が何度か抜き差しし、セシルから出て行く。
茫然自失としているセシル。
蕾からは白濁が零れる。
ひくついているそこは、徐々に落ち着きを取り戻し、閉じて行った。
何度も擦られたそこは、抜かれても熱を持ち、セシルを苛んだ。
「良かったか・・・?」
わき腹を撫でながら、これ見よがしに陛下が尋ねる。
「もう、お許しください・・・」
セシルが体を丸め、すすり泣く。
陛下は満足げに笑みを浮かべ
「今日はもう下がって良い」
と言った。セシルはベッドから抜け出し、立ち上がろうとする。
しかし、腰に力が入らず、床に崩れ落ちてしまった。
「・・・ッ・・・」
座り込むセシルに陛下が手を伸ばす。
「そんな格好で出て行くつもりか・・・?」
涙にぬれた瞳が陛下を捕える。
陛下はタオルを持ち、汚れたセシルの体を拭った。
その大きな手が体に触れる度に、セシルの方は面白いほど跳ねた。
タオルが脚の間を彷徨う。
そこを拭われると、セシルは小さく呻いて、手で顔を覆った。
さすがに、あまりいじめては可哀そうだと思い、陛下は震えるセシルの肩にブラウスをかけてやる。
身支度を整えると、セシルは力が抜け落ちてしまいそうな脚で立ち上がり、陛下の寝室を後にした。


★☆★☆


週刊文春の人生えろえろというコラムを楽しみにしてるんですけど、死んで閻魔大王の前に立たされて、罪を自白しろと言われたらなんて答える?という質問に
「強いて言えば、エロです」
っていう問答にまじ爆笑。バロン王も死んで閻魔大王の前で自白するとき「あえて言うなら、エロだな」って答えるのかな
エロをやった奴は結構ひどい地獄に落とされるみたいなので、覚悟しといてくださいよ、陛下ァ!

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