★android goes to the deep sleep★

アンデッド討伐に成功し、バロン城では勝利の宴が開催されていた。
名目上は、ミシディアの悪の魔道士団から、クリスタルを保護し、世界の平和を守った、ということになっていた。
兵士たちは亡者たちとの過酷な戦闘の様子、そして自分がその戦いに見事勝ち残ったことを声高々に話し合っていた。
騒がしい雰囲気が苦手なセシルは奥のテラスへ出て、一人で酒を飲んでいた。
カインもグラスを片手にセシルの方へ寄る。
「セシル・・・」
カインが呼びかける。
すると、セシルは不安そうな目をカインへ向けた。
討伐作戦が始まる前に見せた、機械的な無表情はなりを潜めていた。
「カイン・・・」
セシルの様子に、カインは安心した。今なら少しはまともな話ができるかもしれない、という希望を持った。
「おかしいと思わないか?」
カインが切り出す。
「アンデッドたちは、蘇生実験を行ったのはバロン王だと言っていた」
いきなり核心を突く問いかけに、セシルはあからさまに動揺している。
「あぁ。僕もその声は聞いたよ・・・」
沈黙に陥りがちなセシル。
「陛下とお前は、何か重大なことを隠しているんじゃないか」
カインの強い瞳。その視線が冷たい刃のように感じられ、セシルは目を合わすことができなかった。
自分は何か、恐ろしいことをしようとしている。
「重大なこと・・・陛下は・・・・陛下が、本当に、蘇生させたかったのは・・・」
セシルの頭のなかに、銀髪の女性の面影がよぎった。
鋭い頭痛が走る。
「うぅ・・・」
こめかみを押さえ、セシルがよろめく。
カインはセシルを抱きとめる。
「・・・銀色の髪をした・・・女の人・・・」
眉を寄せながら、セシルは頭痛に耐える。
「銀色の髪・・・?お前のような・・・?」
セシルがうわごとのように呟く言葉を拾い上げるカイン。
一体どういうことだ?

「セシル、ここにおったか」
そこに突然バロン王が姿を現した。
カインは驚いて顔をあげる。
「何をしておる、行くぞ」
頭痛のため、立っていることもままならないセシルを奪い取るように抱きよせる。
バロン王はカインに警戒するような眼差しを送ると、セシルと共にテラスを去って行ってしまった。
カインは二人の後姿を見送る。
銀髪の女と言ったな、カインは思いを巡らせた。
このバロンで、セシル以外に銀髪を持つ人間などいたか・・・?


セシルは王の腕に絡め捕られ、寝室まで連れて行かれた。
乱暴にベッドの上に放り投げられる。
王はセシルとカインの動向を警戒していた。
セシルの催眠術が弱まっているのかもしれない。カインとの会話を聞くことはできなかったが、カインは明らかに自分に疑念を抱いている。
セシルが何かこの計画について口走ったのではないか。
カインが自分へ反撃をしかけてきても、恐れるに足りないだろう。
しかし、カインは頭の切れる男だ。野放しにしておくのは危ない。

痛む頭を抱えながら、セシルはベッドに倒れ込んだ。
体勢を立て直そうとしたが、王が覆いかぶさって来、阻まれてしまった。
「・・・陛下っ・・・」
悲痛な声を上げる。
「お前は悪い子だ。・・・セシリア」
セシルはハッと息をのむ。思い出した。セシリア。
あの部屋で眠りに就く女性。陛下はあの女性を・・・
セシルが頭を働かせようとした時、王はセシルの着ている服を剥ぎ取りにかかった。
「陛下、おやめ下さいっ・・・」
しかし、すばやく服を脱がすと、王はセシルの上に乗り上げる。
「陛下ッ!・・・あぁ!」
王が中に入り込んでくるのを感じる。大きすぎる質量。
性急過ぎる行為に、セシルは悲鳴を上げた。
「嫌です・・・陛下ッ・・・」
シーツを掴み、必死に耐える。後孔は傷つき、血が流れ出す。
怯えながら体を丸めるセシルに興奮した王は、セシルの脚を抱え込むと、腰を使いだした。
「くぅ・・・うぅ・・・」
血のぬめりを借り、王自身はセシルの中をスムーズに動く。
「うあ・・・はぁ・・・」
何度も内壁を擦られると、セシル自身も徐々に立ちあがってきた。
「んっんっ・・・あっ・・・」
セシルの脚を大きく開き、更に大きく動く。
室内にはセシルの臀部に腰を叩きつける、パンパンという音と血による水音が響いていた。
セシルの内部から引き抜かれる度に、王の自身には血が纏わりついた。
「あっ・・・あぅ・・・」
激しく揺さぶられ、中を抉られ続け、セシルが痛々しい声を上げる。
悲痛な声の中にも甘さが混じっている。
王はセシル自身を容赦なく梳き上げる。
「はっ、あぁ、陛下ッ、そんなにしたらっ・・ああぁ!!」
強制的にセシルが絶頂に達する。
痛みと快楽の板挟みに遭い、セシルは一瞬気絶した。
しかし、王は腰の動きをやめない。
揺さぶりをかけられ、セシルの意識は覚醒する。
「っ、あぁ、ひっ・・はぁ・・あぁ」
達したばかりの体を更に責められる。
「もう・・・いや・・・あぁ・・ああ」
王の迸りを胎内で受け止めると、セシルの意識は完全に闇の中に沈んだ。
王は額に浮かんだ汗を拭うと、満足し、セシルの体の上から退いた。

★☆★☆★☆★☆★☆★
このサイトのセシルは女より弱弱しいな

[ 10/148 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -