★syunikiss★

ディシディアの世界から帰ってきたセシルに、FF5の世界にはネクロマンサーがいるらしいよ、と言われて頭がパーになるギルバート・ファウスト8世。
アンナを生き返らせる方法はあるんだ!と気が狂ったように勉強を始めます。

死者蘇生ネタが非常にすきです。蘇生に失敗するネタはもっと好きです。
真理に近づこうとした人間は必ず撃墜されますから。運よくその真理を垣間見たとしても、その内容に耐えることができず自我を失うという。
死ぬ気で勉強して、暗黒魔法を習得するギルバート。
そして、アンナに魔法をかけます。
あの世に行ってたアンナの魂を無理矢理この世に戻して、肉体の中に閉じ込めます。
そうやって生き返るアンナ。
しかし、生き返る瞬間に、ギルバートを超呪うんですねー
「ギルバート、どうして私をこの世に縛り付けたの?」
Dグレ的な。
腐った死体のアンナが、ファンタジックな魔法で石膏みたいに血の気の無い超美貌の女性に変わって行きます。
死体歴が長かったので、あんまり肉体がスムーズに動かないアンナ。
しかし、ギルバートにだけは分かる程度に微笑んだりはできます。
ギルバートとアフタヌーンティを楽しみながら談笑。
アンナは飲んだり食べたりできないので、空のティーカップを上げ下げするだけというシュールな光景。

またあの時の楽しい生活が始まるんですが、すぐに終わります。
誰も成功したことのない禁断の魔法は不完全だったので、徐々にアンナが正気を失って行きます。
最初はギルバートの呼びかけに応じていたアンナでしたが、ギルバートの声が届かなくなります。
徐々に体の動きもぎこちなくなっていきます。
歩いてる途中で止まっちゃったり、朝起き上がれなくてベッドの中で半日過ごしたり。
そして最終的に、生きてる人間だと絶対取れないような妙な体勢のまま1週間くらいずっと立ち続けて、独り言を喋り続けるようになります。
アンナが死ぬ直前にギルバートが泣きわめいてた言葉
「アンナ、アンナ、どうしてアンナなんだ、死なないで、そばにいて、僕を置いていかないで、僕は君なしでは生きて行かれない、アンナ、君を死なせない、絶対に死なせない、ずっと僕と一緒にいるって約束してくれたじゃないか、君は死なない、僕と共に生き続ける」
視線もどこを向いているのかわからない、というか左右の目がそれぞれ違う方向を向いている。
ギルバートはどうにかアンナを座らせようと体を掴みますが、死後硬直で固まってしまった体は全く動きません。
バイオハザードのラスボスを上回る恐ろしい形相に、ギルバートはビビって、静かに部屋のドアを閉めてしまいます。
数日経って、ドアを開けると、やはりドアを閉めた時と全く同じ状態のアンナがいます。
顔色がゾンビ色のアンナに、せめてもの取り計らいで、アンナが生前使っていたショールを羽織わせようと後ろに回り込んで絶句。
背中から腐ってたんですね、という驚き。
「僕と共に生き続ける、僕と共に生き続ける」とギルバートが死ぬ間際、アンナの耳元で囁き続けたセリフを繰り返し喋り続けるアンナ。
ギルバートはゾッとするんですねー。
自分の言葉がアンナを縛り付けている。
自分の驚異的な執着の結果、本当にアンナは生き続けることになったが、これは自然の摂理に反することだ。
ギルバートはアンナの前に膝まづいて、泣きながら謝り、銀製の斧をアンナに振り下ろします。

自分的に萌えるシチュですと、ギルバートよりもアンナの方が身長が高い、というのが理想です。
だから、立ち上がったままのアンナにショールをかけようにも背伸びが必要
斧を振り上げても、もしかしたら身長足りなくて仕損じる可能性がある、そうだ、セシルに頼もう!といって、
「セシル、お願いがあるんだ」
って、アンナの部屋にセシルを呼びつけたりする軟弱っぷりを見せて欲しいですね。
ドアを開けた瞬間、セシル絶叫。
そして、「僕じゃ、届かないから、この斧でアンナを殺して欲しいんだ」って斧を差し出しながら言われて、どういう顔をしていいんだかわからないセシル。

でもちょっと、それはあんまりだから、普通に自分で仕留めた後に、暗黒魔法のレシピごと海に身を投げるとか、そういう綺麗にまとまった話の方が好ましいですね。

パガニーニの24の狂詩曲にドハマりしているため、ちょっとあやかってギルバート24の狂詩曲ってタイトルで小話集作ろうかなと思います。24っていうとフリセシを連想してしまうのと、24個も話思いつかなくね?という、企画倒れしそうな感じですけどね。

[ 13/60 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -