★憑依召喚イフリート★

「セシル、この間はごめんなさい」
寝室で、遠い目をしながら窓辺で月を眺めているセシルに、ローザはしおらしく寄りかかった。
「ローザ・・・謝るようなことじゃないよ」
肩口に泣きつくように凭れかかるローザの髪を撫でながらセシルが言う。

「君があんなに生き生きとしている顔を見られて、僕うれしかったよ」
「そうなの?」
「・・・うん。・・・何か・・・大事な物を失った気がしたけど・・・」
「やっぱり、本当は嫌だったのね・・・?」
「そんなことないよ。・・・でも、ローザはこれでいいのかな・・・
 僕、君を守るために騎士になったのに・・・なんだか君の方が男らしいというか・・・」
「騎士らしいとか、男らしいとか、そんなことであなたを好きになったわけではないわ。
 私はあなたが好きなのよ」
「ローザ・・・」
目尻に涙をためながら見つめられて、ローザは聖女の頬笑みを浮かべる。

―がんばり屋さんなのにヌケてて、私がいないと、こころもとないところが好きなのよ―
という本音は封印した。

笑顔の後ろに逆巻く殺気に気がつき、セシルは背筋に悪寒が走った。
「もしかして・・・また、あれをしたいの・・・?」
恐る恐る聞いてみる。
「いいえ。この前はオモチャに頼ってしまってあなたに無理をさせてしまったわ」
「・・・さすがに、ちょっと・・・怖かったかな・・・」
「ごめんなさい・・・それで、いいことを思いついたのよ」
「え?」
「私に、本物のペニスがあれば、独りよがりであなたを傷つけることがなくなると思ったの」
「!?・・・そんなことができるのかい?」
セシルの顔色がだんだん青白くなっていく。
「リディア、お願い」
「!」
セシルが勢いよく振り返る。
おずおずとした足取りでリディアが入ってくる。

「こんばんは、セシル・・・久しぶりね・・・」
作り笑顔。明らかに気を使っている。
「リディア・・・」
「イフリートを召喚してもらって、私と同化させるのよ」
「えぇ!?」
「私もそんなことできるのかと思ったけど・・・試してみたら、出来たのよね!ローザ!」
楽しそうにリディアに言われて、セシルは黙り込む。
「頼むわ、リディア」
「まかせて」
詠唱を始めたリディアを見ながら、セシルはローザに哀願の目を向ける。
おかしなことはやめてくれ、と言おうとした時、リディアの詠唱が終わった。
最後に会った時よりも、召喚の熟練度が上がっている。

「召喚、イフリート!」
リディアの指先がローザに触れた途端、ローザの金色の髪が燃え上がるように逆立つ。
身にまとっていた可憐なネグリジェは逞しい筋肉によって引き裂かれ、けたたましく咆哮しながら、ローザが姿を変える。
ローザの踏ん張る足の重圧に、床は石造りであるにも関わらず、ひびが入り、足の形にくぼんだ。

「ほ、本当に、君はローザ・・・?」
ゴルベーザを上回る筋肉の鎧を纏い、逆立つ髪は燃え上がっている。
そして、くっきりと割れた腹筋の更に下にそそり立つものを見て、セシルは震えあがった。
「ッ!」
―すごい、兄さんのよりも大きいかも―
「・・・今、セオドールお義兄様よりもすごいかもって思った?」
「!」
―まさか、僕の心まで読めるの!?―
「すごいでしょ?幻獣ですもの」
恐ろしいほどの筋肉を兼ね備えた体で少し内また気味に可愛らしく立って見せるローザの形相にセシルは怯え切っている。
「さ、夜は短いわ。始めましょ?」
ローザはさっさとセシルを押し倒しにかかる。
「ま、待って、リディアにこんなものを見せるわけにはいかないよ」
「私のことは気にしないで。イフリートが暴走しないか見ているだけだから」
「もう子供じゃないのよ。リディアだって」
「うわっ」
凄まじい力でベッドに縫い付けられると、ローザはイフリートの燃えるような熱い手で愛撫を始めた。
「アッ、ま、まって・・・」
大きな手にまさぐられて、セシルは恐ろしいと思いながらも感じてしまう。
「セシル・・・」
目尻に涙をためながら、身をよじりローザの手から逃れようとするセシルに問いかける。
「私を拒まないで・・・」
慈愛にあふれた青色の瞳が悲しそうに光る。
「・・・ローザ・・・」
ローザのお願いには滅法弱いセシルはすぐに黙り込む。
できれば、自分に絶え間ない愛を注いでくれるローザの願いを叶えたい。
だが、ローザの願いというのは、常にセシルの考えの及ばないところにあった。

鎖骨から胸にかけて、撫で下ろされる。
セシルの胸筋を揉み込むようにまさぐる。
突起のまわりをクルクルと指でもてあそぶようにしていたローザは、そこを摘まみ上げ、いたぶるようにねぶる。
親指で転がされるかと思うと、押しつぶされる。
あからさまな指の愛撫に、コリコリと乳首を踊らされ、赤く色を変えられる。
そこが尖り、さらに敏感になってきたところを的確にとらえられ、セシルは声を抑えながら身をよじった。
「んっ・・・」

一方、ローザは冷静にセシルを観察していた。
―セシルが私の胸をこんな風に揉んだことはなかったわね―
いつも控えめに、優しく触れてくるセシル。
―物足りないわけじゃないけど―
同じベッドで触れ合うことの満足感、精神的に充足していると思えること
そういうものを大事にしてきた二人ではあったが、ローザはセシルが乱れに乱れるところを見てみたいといつも思っていた。

「あん・・・んん・・・」
口元に手を当てて、喘ぎを押し殺す。
「セシル、見て?あなたの胸、こんなにおいしそうになるのよ」
胸はツンと尖り、思春期の女の子のように膨らんでいる。
「あぁっ」
ねっとりと舌を這わせられ、セシルが叫び声を上げる。
ザラザラとした熱い舌が胸をさらに刺激する。

「あっ、あ、」
体から力を抜いた瞬間、大きな手に前を握り込まれた。
「やあ、あぁ」
弱いところを擦りあげられてセシルが顎を仰け反らせる。
そこへ更に舌でも愛撫され、セシルは髪を振り乱す。
ローザの手の平は、セシルから溢れ出た愛液でどろどろに濡れていた。
「感じてくれたのね。うれしい」
「ち、ちがッ・・・あぁっ!」
胸への刺激だけで蕩けてしまいそうになっていることを否定しようとセシルが慌てる。
「うふふ、一度イッた方が楽よ」
「ッ・・・!ま、って、ローザ、や、あ、あぁ!」
ローザの手が上下に激しく動き、セシルをあっという間に追い詰める。
すでに濡れていたローザの手に、今度は白濁が広がる。
排泄の手助けをされた幼児のような気分になり、セシルはあまりの恥ずかしさから顔を覆ってしまう。
しかし、その間も、セシル自身は萎えることを知らず、涙を流すようにあふれている。
「いっぱい出たわね。セシル。いいこ」
涙にぬれるセシルの眼尻に口づけながら言う。
薄く目を開けたセシルは、目の間に恐ろしい形相のイフリートがのしかかっていることをを再確認した。
―恥ずかしがっているけど、とても気持ちよさそう―
ローザはにっこりを笑う。

セシルの意識がはっきりしないうちに、太く長い指で後ろに触れられ、ゆっくりと指を差し入れられる。
でこぼことした関節。そして燃えるような熱さにナカを掻き回され、セシルの腰が跳ねる。
「い、や、あ、あ、あぁ・・・そこォッ」
先日見つけられ、嫌というほど開発されてしまったナカの一番いいところに指が押し当てられる。
「きもちいいでしょ?ここよね?覚えているわ」
「アぁッ、も、やめてっ、やだぁ、あぁ」
最も敏感なところをゴリゴリと押しつぶされ、セシルが泣き叫ぶ。
無意識のうちに腰をずり上げ、ローザから逃れようとするセシルを片手で押さえつける。
ビクビクと跳ねる細い腰を、褐色の大男が押さえつけ、太い指を咥えさせる。
平生は真っ白な肌を、今は桜色に染めて、涎を垂らしながら嬌声を零すセシルを見て、リディアは安心していた。
―ローザがセシルをレイプしようとしてるんじゃないかとおもったけど―
「セシルも喜んでるみたいだから良かった。人間の夫婦ってダイタンだわ」
「!?」
ウッカリ、思っていたことを口に出したリディア。
突然かけられた声に、セシルは先ほどからずっとリディアに見られていたことを思い出した。

「ふふ、素敵でしょ?」
ローザがリディアに振り向きながら言う。
「うーん。よくわからないわ」
その間中も、セシルは攻め立てられている。
「ここからが本番よ」
蕩けきったセシルの後孔を2本の指でくぱっと広げながらローザが微笑む。
「あ、あ」
腰を押さえつけていた手が凶悪はほどにいきり立っているモノを摺り上げる。
それを宛がうと、後孔の淵が吸い付くように待ちわびている。
「う、あぁ、……ッ、くっ、うぁ」
ゆっくりとナカに収めていく。
ひきつるように緊張しているそこにを二人の女性に見つめられる。
一番太いところを入れられ、セシルがシーツを掴みながら耐える。
赤い肉を見せながらヒクついている淵に、リディアが手をかける。
「な、リディア、やめて・・・あぁ、そんなっ」
「痛そうだなって思って。大丈夫?セシル」
「そんなことしなくて、いい、あっ、あん」
幼さのまだのこっている指にあやされる。
後孔は突然の愛撫に少し緩む。そのタイミングを逃さず、ローザがさらに押し込んでくる。

丹念に解されたソコは大きく口を開けて飲み込んでいく。
「すごいわ。本当に入っちゃった」
リディアが無邪気に除きこむ。
傷つくことなく従順にそれを受け入れる様子に喜んでいる。
「あぁ、セシル。素晴らしいわ」
ローザがセシルの上に屈み込んで快楽に浸る。
「あなたのナカ、とても熱い
私を締め付けて、離さないわ」
腹の中に大きな質量を埋め込まれて、セシルは言葉も発せられずにいた。
「セシル、目を覚まして」
意識を飛ばしているセシルを引き戻す。
セシルの瞳がローザを写したことを確認すると、ローザはゆっくりと腰を引いた。
「あぁーー!!」
内臓ごと引き出されるような感覚。
敏感な箇所をめくりかえす衝撃に、セシルは再び叫び声を上げる。
「ッ!っ〜〜」
それが抜けそうになるまで引き抜かれると、一気に押し込まれる。
セシルはあまりの衝撃に口をパクパクさせて、一瞬気絶した。
「ローザ、セシル死んじゃうんじゃない?」
ベッドに沈み込み、ゆすぶられるままに乱れるセシルを見て、リディアは言った。
「まぁ、やりすぎてしまったわ」
脚を投げ出すように大きく開いたまま、乱れた呼吸をするセシル。
ローザは全身にケアルガの魔法をためる。

セシルの乾いた唇をそっと舐め、舌を差し込む。
ローザの体が少し発光する様子に、リディアは感心していた。
差し込まれた舌からケアルガを流される。
大きな回復作用。
疲労感とショックを突然取り去られて、セシルは意識を覚醒させられた。
大きなものに貫かれながら、回復させられる。
その間、ベッドの上に座るローザの足の上に座らされ、ローザの腰に脚を巻き付けるようにして向かい合う。

菫色の瞳をパッチリと開いたセシルにローザは安堵した。
セシルは夢とうつつを行き来していたが、突然現実に戻され、暴力的な快楽を与えられ続けていることに気が付いた。
「あっ、あ、あ、ん、は、あ」
セシルのナカに馴染ませるように、腰を小刻みに振る。
悦いところをゴリゴリとこすられてセシルが喘ぐ。
振り落とされないよう、ローザの首に手をまわし、縋り付くようにする。
―気持ちいい・・・擦り切れそう・・・−
奥をコツコツと叩くように、小さく突かれ続ける。
しがみつきながら、徐々に体を丸める。
セシルの限界が近いことを悟り、ローザはさらに腰を奥に進めた。
「あ、あぁ、ローザ、もう、あ、あぁ」
セシルの内部がローザを絞り上げるように収縮する。
少し薄くなった白濁を噴き上げながらセシルがのけぞった。
奥もセシルの呼吸に合わせるように搾り上げられる。
「ひゃあんッ、あ、熱いッ」
たまらずローザもセシルの中に放った。
自重でローザを飲み込むセシルの中に、大量の精液が流し込まれる。
イフリートの燃える炎のような熱さが体内を焼く。
条件反射のように暴れてしまうセシルをローザの長く太い腕が押さえつける。
すべて注ぎ終わる頃には、セシルの直腸を満たし、下腹が少し膨れるほどになっていた。

それを引き抜くと、どろっとしたものがあふれ出てくる。
「あ・・・あ・・・」
ビシャビシャと流れ出てくるそれのあまりの量に、セシルは粗相をしてしまったのではないかとおびえていた。
ローザが少し慌てて、ナカを掻き出す。
ローザの形に拡張されたそこは指を締め付けることなく、流し込まれたものを吐き出した。
脚の付け根を白いもので汚しながらベッドにうつ伏せになるセシルを見ていると、ローザの欲望はまた大きくなっていった。
少し突き出すようにしているセシルの腰をとらえると、またそこへ宛がう。

熱を感じ、セシルはローザを振り返った。
濡れた瞳で、まるで強請られるように見上げられると、ローザはたまらず腰を突き入れた。
「ああぁッ」
中の白濁を吐き出しながら、それを受け入れる。
一度大きく開かされ、形を変えたそこは、今度は難なく受け入れた。
「セシル、ごめんなさい。制御がきかないわ。少し、我慢して」
ローザが苦しそうな声を上げ、セシルに許しを請う。
しかし、セシルには拒否権など最初からないので、それは命令と同じだった。

「やあッ、あ、あぁ、ロー、ザッ、あ、うぅ、はぁ、」
もはや自分の体を支えるだけの力も残っていないセシルを責め立てる。
腰を高く上げた形で額をシーツに擦り付けて、何とかバランスを保つ。
大きなものが激しく出入りする。
そのたびに、あからさまな水音が響く。
グジュグジュと音を立て、泡立った白濁がセシルの内腿に伝わる。
時折、セシルが腰をしならせ、びくびくと跳ねる。
後孔から大量に白濁が出てくるのを見ると、ローザがまたセシルの中に放ったようだ。
その間も、ローザは休むことなく腰を振り続ける。

リディアは召還を解除しようとしたが、ローザとイフリートの意識が深く絡まりあって、なかなか離すことができない。
セシルは失神してはケアルガで起こされる。
夜更けまで揺さぶられ、最後の一滴を注がれたとき、ようやくローザとイフリートの結合も解かれた。

完全に意識を失い、バケツをひっくり返したようにビショ濡れになったベッドに横たわるセシルを見ながら、元通りになったローザはすっきりとした顔をしていた。
リディアの心配をよそに、ローザは美しい顔を朝日のほうへ向ける。
「リディア、本当にありがとう。素敵な夜だったわ」
「ローザは元気ね。私疲れちゃった。セシルは大丈夫かしら」
夜通し付き合わされたリディアは眠そうにしている。
「大丈夫よ。私の白魔法でなんとかするわ」

「リディア、今後もし私になにかできることがあったら遠慮なく頼ってね」
「・・・うん、そうね」
贈り物をたくさん持たされ、バロンを送り出されたリディアはローザに向かって複雑な顔をする。
同じようなことをしようとは思えないし、体が擦り切れるまで疲れて白魔法を唱えてもらう機会もないだろうな、と思いながらリディアは幻獣界へ帰っていった。


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