apricot #1
 

「……ふ、……ぁん、ぁッ! やぁんっ、潮ちゃん、ァあん」
しばらくの間、後ろからふくらみをフニフニと弄んでいただけだった潮ちゃんが、急に尖りを摘んできて、柚李は悶えてしまう。
ぷっくりと紅く熱をもっていた粒を、潮ちゃんは指先でこねたり、つねったりしながら、柚李のうなじに唇を這わせてる。
ときどき、チュッて吸い付かれる。
「にゃぁ……ふゃっ、はぅう……ぅー……」
「ネコみたいだな、柚李……」
耳元でクスリと笑う潮ちゃんの囁きだけで、柚李はピクンて反応しちゃって。
力がどんどん抜けてきて、後ろ向きに膝抱っこされてる潮ちゃんにもたれかかると、シッカリ支えてくれる。
イタズラする手はそのままだけど。
もどかしいような優しい愛撫に、それでも濡れて来るのがわかった。
「……ふぅー、潮ちゃん胸ばっかりぃ」
「ん? 柚李、胸おっきくなったか」
 他のところも触って欲しいのに、あっさりスルーされる。
「むー、潮ちゃんがやらしいからだよー、」
「柚李がやらしくさせてるんだろ? こんなやーらかい躰して」
ムキュゥと抱きしめられる。
オトナの潮ちゃんの腕に、まだコドモの柚李はすっぽり入ってしまう。
柚李が、この世で一番安心出来る場所。
例え潮ちゃんが、柚李を同情で抱いてくれているのだとしても、
離れたくないの。
ズルイよね。
ごめんね、潮ちゃん。
でも、スキなの。

「……コラ、柚李。何か他のこと考えてるだろ」
「っゃああッ! あぅ、いやぁちぎれちゃうよぉっ」
尖りをきつく捻られて、痛みに頭を振る。
逃げようとしても摘まれたままなので、震えてじっと耐えるしかなかった。
なのに、そんな痛みも快感に繋がっていて、
溢れた蜜が下着を濡らす。
「ふぅぅ、ぅう〜、潮ちゃんのサドー」
「ん? もっと苛めて欲しいのか、柚李」
「ぅやあッ!」
バタバタ暴れる柚李をひょいとひっくり返して、紅く腫れた粒を潮ちゃんが舐めた。
「ひゃぅ、……ぁん、ンン……ぁふ」
口のなかに含まれて、
舌先でクルクル舐められたり、
チュクチュク吸われる刺激に、
柚李はひっきりなしに甘えた声を上げてしまう。
胸に顔を埋めてる潮ちゃんの頭にしがみつく。
「……柚李はコレ好きだなぁ……?」
「ァ、ぅん、……潮ちゃんにおっぱぃナメられるのすき……っ」
全身に拡がる熱病のような疼きが、柚李を快楽だけ感じる器にしていく。
「っぁ、ハァ、ぁン、潮ちゃん、潮ちゃん……っ」
――スキ。
ゴメンね。
身体のあちこちに朱い痕をつけながら、だんだんと潮ちゃんの頭が下の方へ下がっていく。
次にされることを期待して、柚李のソコがまた蜜を溢れさせた。
「せっかく風呂に入って下着代えたのにな?」
意地悪に言って、潮ちゃんはビショビショになったショーツを撫でる。
「だって潮ちゃんがぁ……ひゃんッ!」
クッと布の上から指を捻こまれ、身体が跳ねる。
「にゃッ、」
「にゃ? やっぱネコか」
クツクツ笑う潮ちゃんは、わかってるくせにあくまでも直接触れてはくれない。
「ぅう、もぉっ……意地悪しないでぇ……」
滲む瞳でお願いするとキスが降ってくる。
差し込まれる舌に吸い付いて、絡め、唾液を交換する。
キスにうっとりしてる間に、ショーツは脱がされ、
潮ちゃんの長い指が割れ目に差し込まれてた。
ずっと待ってたそれに、小さい声を上げ、
ギュッと締め付ける。

本当に望んでいる物ではないけれど。


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