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▼ あるであい

「うう、ギアはどこにいるのかしら……」

私は某国にて懸賞金500万ワールド$のギアを探している途中、道に迷ってしまったのだ。
食べ物も水もなく、途方に暮れ、私は座り込んでしまう。

「早いとこギアを発見してさっさとこんなところおさらばしてやる……」

とはいえ、今は戦う力もないので動けず仕舞い。
こうなったら眠ってしまおうかと思い、目を閉じようとする。

「あの、大丈夫ですか?」

目を閉じようとしたとき、突然声をかけられた。
私は閉じようとする瞼を開け、声の主の元へ顔を向ける。

「よかった! 無事だったんですね」

そう言った声の主―――青髪の少女は喜んだ。
私は軽くおじぎをし、青髪の少女へと尋ねる。

「あのさ、ギアって本当にここにいるの?」
「ギアですか……? ……多分ここにはいないと思います」
「そっか。じゃあここを出ないと……」

私はそう言って立ち上がるも足に力が入らない。
慌てて青髪の少女が支えてくれるも立っているのもやっとだ。

「無理しないでください……!」
「ありがとう……! でももう少ししたら回復するから」
「じゃあ、近くまで一緒に行きましょう」

そう言って、私と青髪の少女は歩き出すのだった。



「ありがとうございます。無事出れることができました」

そういって私は青髪の少女へ礼を言う。
青髪の少女もまたお辞儀をする。

「じゃあ、またね。本当にありがとう」
「あんまり無理しちゃ駄目ですよ」

そういって、私と青髪の少女は別れ、町へ戻るのだった。



「あ! そういや名前聞くの忘れたな……」

あの青髪の少女がギアであることをしるのはまた後の話である。


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