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▼ 3人で

※現パロかもしれない

「こんにちはー、ディズィー、いる?」
「おや、ななしさん。どうぞ、お入りください」

私はディズィーを訪ね、カイの元へやってきた。カイは私を家に通した後、ディズィーを呼んだ。
ディズィーはすぐさま現れ、ぴょこぴょこと駆け寄ってくる。

「ななしさん!お元気そうですね!」
「こっちこそ元気だね!そうだ、これ、誕生日プレゼント」

私はそう言って、ディズィーに箱を渡した。ディズィーは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに「ありがとうございます」と返した。

「なにか甘い匂いが漂ってますね」
「うん、生モノだからね」
「もしかしてですけど、ケーキですか?」

ディズィーがそう尋ね、私は頷いた。手作りではないが、ケーキを買ってきたのだ。しかもホールケーキ。
その様子を見ていたカイが、「じゃあお茶でも用意します」とキッチンへ消えて行った。私はそそくさと帰ろうとするが、ディズィーが私の手を掴んだ。

「ななしさん、帰っちゃうんですか?」
「2人の邪魔しちゃいけないから私はこれで」
「いえ、一緒に食べましょう!」
「私も全然かまいませんよ」
「……わかった。食べようか」

私がそう頷くと、ディズィーは私の手を引っ張り、椅子に座らせた。カイが紅茶の入ったティーポットとカップを持ってくる。
元々2人で食べてもらうハズだったのだが、それも悪くないかもしれない。と思いつつ、私は笑顔のディズィーとカイを見つめるのだった。

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