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▼ どんな顔して

※現パロ

「アクセル!」
「おっ、ななしちゃん!久しだね」

私はアクセルを発見し、手を振った。アクセルもまた、手を振り返してくれた。

「今日は部活ないんだね」
「うん。そういうアクセルもバイト休み?」

そういうと、アクセルもまた頷いた。アクセルはフリーター、私は高校生。出会いは私が落とし物をして、それをアクセルが拾ってくれたという感じだが、なんだかんだで関係は続いている。

「あ、あのさ、アクセル」
「なに?」
「う、ううん。なんでもない」

私はなにかを言おうとしたが言うのをやめておいた。そういうのもなんだが、私はアクセルが好きだ。
だがアクセルには彼女がいる。あったことはないけど、たまにめぐみ、という名前が出てくる。

「あ、そうそう。めぐみがね、ななしちゃんに会ってみたいって」
「え、いや、悪いよ」
「なに、遠慮しちゃってんの?そんなの気にしなくてもいいのに」

アクセルがそう言ってるけどやっぱり彼女と会うのはちょっと気まずい。私は「じゃ、これで」ときってその場を去った。
途中、アクセルが「ちょ、待ってよ!」と叫んでいたがおかまいなしだ。
私はアクセルが見えなくなるまで走った。今、アクセルにどんな顔をしていいのかわからないからだ。

「やっぱ……難しいな」

私はそう呟いて、このまま帰路に戻るのだった。


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