GG | ナノ
▼ 〇〇しないと出られない部屋

「ここはどこだろう」
「知るか、お前もさっさとこの部屋を脱出方法を考えろ」

私が目覚めてすぐにソルさんはこう言った。
私は周りを見回してみる。部屋、というよりは密室だ。ドアも窓もない。

「なんでこんなところに」
「おい、なんかあったぞ」

ソルさんがあるものを見せた。それは一枚のメモだった。
ソルさんがメモを広げる。私もそれを覗き込むように見る。

「何々、「ディープキスしないと出られない部屋」……ハァ!?」
「うるせえ、ちったぁ黙れ」
「でででででもキスですよ!?しかもディープキス……」

私はメモの内容を見て赤面する。ソルさんはうるさいといった感じで耳を抑える。
しかし、ディープキスしないと出られない部屋か……。

「やっぱ、しなきゃ駄目なのかな」
「……」
「あ、でも、ソルになら」
「チッ」

ソルさんの顔が私の目の前に現れる。え、と思った時にはもう遅く、私の唇はソルさんの唇によってふさがれた。
なんとかして酸素を取ろうとする。が、ソルさんの舌が私の舌と絡み合い、満足に空気を吸うことができない。

「はっ、んっ」
「……」

深い口づけに私は酔いそうになる。ソルさんは顔色1つ変えずにキスをする。
と、突然、ソルさんの唇が私の唇から離れた。私はその場で膝を落としてしまう。

「はぁ、はぁ……」
「……大丈夫か」
「すいません、大丈夫です……」

そう言ってソルさんの手を取る。ソルさんは私の手を引いて立ち上がらせる。
と、その時、目の前に扉が現れた。

「行くぞ」
「あっ、うん」
「それと、お前とのキス、悪くなかったぜ」
「っ!」

ソルさんが不敵に笑う。そんなソルさんに私は顔を紅潮させる。
この部屋を出てから少しの間、ソルさんの顔をまともに見れなかったのは秘密だ。



ソルとあなたはディープキスしないとでられない部屋に閉じ込められてしまった!!!!!


戻る


book

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -