夕飯時の束の間
大乱闘も終わり、時間はもう夕刻を指していた。ファイター達は食堂へと向かう。
私は控室を回って掃除しようと控室を開ける。そこにはサムスさんがいた。
「あれ、サムスさん」
「ああ、ななしか」
「サムスさんは行かないんですか?」
「……少し、ここにいさせてほしい」
サムスさんはそう言うなり、ペットボトルの水を飲み干す。空になったペットボトルを受け取り、ゴミ箱へ入れる。
「サムスさん、どうしたんですか?」
「ナーバスってほどでもない。気にしないでくれ」
「いや気にしますよ。何かあったら相談してください!」
私は力強くサムスさんに言い放つ。逆に引かれてないといいかな……。
「ありがとう、ななし。でも、いいんだ」
「あ!私こそすいません!出しゃばったマネを」
「そんなことは気にするな」
サムスさんは立ち上がり、控室を出ようとする。くるりと私の方を向いて、手を差し出した。
「そろそろ夕飯の時間だろう。ななしも行こう」
「あ、はい。行きましょう」
私はそう返事し、サムスさんと共に控室を出て行くのだった。
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