真夏の昼の一時


「あー、暑いなあ……」

そう言いながら私はソファにもたれかかっている。
毎日猛暑日が続き、館のみんなもあまりの暑さに参っている。

「せめて水だけでも取りに行きたいなあ……」

そう思いながらソファへ倒れる。
あまりの暑さに立ち上がるのも困難だ。
暑い暑い言いながらうなっていると突然1つの影が現れた。

「暑い暑いうっせえよ」

私に声をかけたのはウルフさんだった。
ウルフさんも暑そうにしており、額には汗が流れ落ちている。
私はそんなウルフさんに唸りつつ、こう返した。

「暑いものは暑いんですー」
「だからといって唸ってると余計に暑ちィんだよ。おらよ」

そういってウルフさんは1つのものを私に渡した。
それはキンキンに冷えた水であり、私は早速貰うや否や水を開封して喉を潤す。

「あー、生き返った」
「この俺様がせっかく恵んでやったんだ、ありがたく飲め」
「ありがとうございますー」

そういいながらまた水を飲み干してしまった。
ウルフさんはそれを見て、私に1つこう言った。

「おい小娘」
「なんでしょう」
「お礼はねえのかよ」
「お礼と言われましても……」

そう言って辺りを見回すがお礼としてあげられるものはなにもない。
その様子を見ながらウルフさんはニヤリと笑ってこう言った。

「あるじゃねえか」
「え、なんで私を見ながら笑うんですか?」

ウルフさんがこちらへにじり寄ってくる。
私は嫌な気配を感じて逃げ出そうとするがウルフさんに阻止されてしまった。
私は床に倒れこむ形になり、その上にウルフさんが乗っかる形になってしまった。

「……観念するんだな、小娘」

この後どうなったかはご想像にお任せします。


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