離れるなよ


今日は、私とファルコさんは買い出しに来ていた。
マスターから頼まれたメモを手に、私とファルコさんは目的の物を買っていった。
これで大方揃ったところで、私とファルコさんは休憩していた。

「おい、大丈夫か」
「大丈夫だよ。そういうファルコさんも大丈夫ですか?」
「ああ。もうそろそろ行くぞ」

ファルコさんはそう言って、先へ歩いて行ってしまう。私も立ち上がり、後を追う。
最後に買ってくるものはええっと……「洗濯洗剤×10箱」だったか。10箱も運んでいくのは困難だ。
ファルコさんは「洗剤10箱か……アーウィンに乗せればなんとかなるか」と呟いていた。マスターめ、このためにファルコさんを同行者に選んだのか。

「おい、離れるなよ」
「わかってますよっ……うわあ!」
「危ねえ!」

私が躓いて転びそうになるところにファルコさんが私の腰を掴み、なんとか立たせる。私はすぐさまファルコさんに「す、すいません!」と謝った。
ファルコさんは頬をかきながら「ったく、次から気をつけろ」と返す。そのまま洗剤コーナーまで歩き出す。

「あっ、ちょっ、待ってください」

私はファルコさんの後を追い、歩き出した。
ファルコさんは私を一瞥し、待っていてくれている。さて、洗剤を買って戻ろうか。


戻る

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -