2人で行こう


今、大乱闘の中、私は控室に入った。
控室にはカムイさんがいて、次に大乱闘に出るらしく観戦モニターを見ながら待っている。
私はペットボトルとタオルを回収し、控室を出て行こうとする。

「あ、ななしさん!少し、一緒にいてもいいですか」
「もちろんいいですよ」

私はそう言って、カムイさんの隣に腰かけた。カムイさんは私を見た後、モニターの方を向いてしまう。
モニターには夢の泉が映っており、ここでファイターが今、戦っている。

「カムイさん、次出るんですよね。頑張ってください」
「はい!あと、ななしさん」
「何?」
「暇があれば、どこか2人で遠い所へ2人で行きませんか?」

カムイさんがにこやかにこう告げた。2人きりでどこか遠くへ行く……それはつまり。

「デートってことですか?」
「私もななしさんも女同士なのでデートってよりは遊びに行くってことですね」
「ははは。暇があれば是非、行きましょう」
「やった!」

カムイさんは立ち上がって、ガッツポーズをした。
その時、モニターに「game set」と文字が現れた。どうやら大乱闘は終わったらしい。
次の大乱闘で戦うカムイさんはそのまま控室のドアを開けようとする。

「大乱闘、頑張ってくださいね」
「はい!」

カムイさんは勢いよくドアを閉め、大乱闘のステージへ向かうのだった。
残された私もまた、ペットボトルとタオルを回収し、控室を出るのだった。


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