おかしなことをサラっと言ってみる5題 | ナノ
▼ 2.興奮しますね、もちろんそういう意味で。

※中編主と同じ。だけど中編とはあまり関係ない。
そしてルフレがある意味危険


「うわあ!」

私は思い切ってつまづいてしまった。顔からこける……訳でもないがそれでもすごい体制なのは恥ずかしい。
顔はギリギリで方向を変えたので右頬が痛くじんじんする。足も変な風に捻ってしまったので少しの間、立ち上がるのはちょっと辛い。
まあ怪我というものの怪我はしてないのでよかったものの立ち上がれずに足を放り出すような座り方になってしまった。

「大丈夫ですか?ななしさん」
「ルフレさん。はい、大丈夫ですよ」
「手、掴みますか?」
「いえ、少し座っていれば落ち着きます」

私はルフレさんの申し分を断り、壁にもたれ掛かりながら座る。
ルフレさんは「残念です」といったような表情をしている。なんか悪いことしたのだろうか。
時々ちょっと何考えてるのかわからない時がある……。と思いつつルフレさんはいつの間にか隣に座っていた。

「ルフレさん!?待ってもらわなくても大丈夫だよ!」
「いえ、僕がそうしたいからそうしてるんです」

ルフレさんはそう言って目を輝かせたように見えた。……気のせいだろうか。
私が少しうとうとし始めた時、ルフレさんがいきなりブツブツ言い始めた。一体なんだろうな、と思い、眠気を覚まし耳元をすませる。

「……やっぱりななしさんの苦痛に歪む表情はゾクゾクするな」
「……!!」
「……ああ、聞かれてしまいましたか」
「い、今……」
「怪我して苦痛に歪むななしさんの表情、いいなと思いまして。ちょっと興奮してたようです」

ルフレさんの目がちょっと怖い。いや、ちょっとってよりマジで怖い気がする。
私が一刻も早く逃げようとするが足がまだ痛んで動けない。と、ルフレさんは私の腕を引っ張り私を押し倒した。
顔の目の前には興奮した表情のルフレさんがいた。鼻息がちょっと顔に当たって生暖かい。

「……離してください!」
「いや、もう我慢できませんね」
「ヒエッ」
「幸いこの時間は誰も来ませんし、おとなしくしててくださいね」
「い、いやーーーーー!!」

その後、私がルフレさんに何をされたのかはご想像にお任せします。


2.興奮しますね、もちろんそういう意味で。
お題:確かに恋だった


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