「孝支はゆっくりしてて!」

と言われて早30分、ゆっくりどころかハラハラしながら彼女である名前を見ている。

「あっ!焦げちゃった!」
「…名前、俺も手伝おうか?」
「孝支は座ってて!あっお茶のおかわり持ってくるね」
「ありがとう」
「いーえっ!」

パリーン!とコップが割れたであろう音とあーっ!という名前の声に苦笑いをして流石に腰をあげた。

「…孝支…ごめんね…」
「名前が俺のためにやってくれた事だから嬉しいよ」
「本当…?」
「嘘なんかつくわけないべ」

久しぶりに名前を独り占め出来る今日をどれだけ待ち望んでいたか。

「じゃあマッサージしてあげる!」
「…俺がしてあげる」
「私がする!孝支は前向いて!」
「…はいはい」

名前のマッサージはくすぐったいから、我慢をしなくちゃいけないけれど、やっぱりくすぐったくて

「ちょっ…名前待っ…ふっ…!」
「…気持ちよくない?」
「ごめっ…くすぐったい」
「……」

さっきよりも落ち込んでいて、まるで捨てられた子犬のような表情をして。ごめんごめん、と名前の頭を撫でた。

「孝支、何かしてほしいことある…?」
「んー何だろう…してあげたいことはある」

ダメだよ…!今日は孝支にゆっくり休んでもらうの!と俺の腕を掴む名前に笑って、自分の腕の中に抱き入れた。

「だーめ、今日は名前の事でろっでろっに甘やかすって決めてるんだからな」

大人しく甘やかされなさい、と言うと目を丸くした名前が可愛くて仕方ない。

「名前、あーん」
「…あーん」
「旨いべ?」
「…うん」

これじゃあまるで子どもみたい、とぽそっと呟いた名前に笑ってキスをした。

「もっと大人なキスしましょーか?」
「……」

顔を真っ赤にした名前の顔に手を添えた。甘くて蕩けそうなキスをあげよう。


茉那様[菅原とまったりお家デート]「だーめ、今日は名前のことでろっでろに甘やかすって決めてるんだからな」という事で。……本っ当っに遅くなり申し訳ありません…!!甘やかしたら子どもっぽくなってしまいましたが…(笑)菅原に甘えるとこういう感じになると思っています…(笑)リクエストありがとうございました!(御井)




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