神父×淫魔1000 | ナノ

※小スカ、牛乳、異物挿入描写があります。






【A delicious meal】神父静雄×淫魔臨也





「んぷ」
口一杯に頬張ったそれがびくんと震えて爆ぜるように精子を吐き出した。ちょっとだけ苦しいが当然の如く俺はそれをごくりごくりと飲み干す。勿論最後の最後に尿道に残ったものを吸い取る事も欠かせない。
「ぷぁ、おいしかった」
萎えてだらりと落ちるそれを両手で支えながら口を離し、ぺろりと唇に飛び散った残滓を舐めとる。口内に広がる独特な味と匂いに思わずふひ、と笑みが零れた。
「ごちそうさま☆」
睫毛を伏せたまま、ぜえぜえと荒い呼吸を繰り返す青年は、この村の住人である。俺は彼の唇にちゅっと触れるだけの軽いキスをして立ち上がった。いくら若いと言っても流石に今日は絞りてしまったようだ。露出した性器もそのままに、だらんとベッドに身体を預けて動かない青年を見て少しだけ反省をする。暫く彼は使い物にならないかもしれない。夜の意味だけではなく昼の意味でも。俺はちょっとだけ反省して青年の体液に塗れた性器を自分の黒いコートで拭ってズボンの中にしまった。


淫魔である俺の食欲を満たしてくれる存在として、人間の男は貴重な存在である。性欲旺盛で回復も早いし、何より優しい。俺がこの村に腰を据えてから大体数十年程経っているが、この村の男たちは二世代に渡って俺の存在を容認してくれている。今俺が跨っていた彼も俺が筆下ろしした可愛い可愛い弟のような存在だ。
兎角それは置いておくにして、最近の俺は食欲旺盛で少し困っている。
「んん、でもまだちょっと足りないなぁ」
俺は元々、淫魔にしては小食な方なので、ひと月に五人くらいの精液があれば満足して過ごせる。(特別濃くて強い精液だったらそれだけで二週間は行ける)だがしかし、最近どうにも腹が減って仕方が無いのだ。
そうこうしている内にくう、と子犬の鳴くような音で俺の腹が鳴った。
「今たくさん食べたばっかなのに……太っちゃうな」
淫魔である俺にはそもそも『太る』という概念すらないが、そこは人間界で数百年生きたものとしての様式美というやつである。
俺は自分の薄い腹を擦りながら、ウエスト周りを気にするそぶりをしてみせた。数百年全く変化のない体型だが、ここ数年の間では、夜な夜な村に繰り出してもまだ足りない。これは実に異常な事だった。
体型が変わらないのだから食事をセーブしても大丈夫、というわけでもない。いくら食べても体型は変わらずとも、きっちりエネルギー消費はするのだ。食べなくては動けないし、死んでしまう。淫魔なので厳密には『死ぬ』というより『消滅』と言った方が近いかもしれないが、何しろ俺は他の淫魔を見たことが無いので飢えた末に俺の身体がどうなるのかを知らないのだ。だからこそ飢えは誰よりも怖い。消えたくは無いし死にたくない。
俺は人間の精を吸収して生きる生き物だ。だから人間を何よりも大事に想っているし、愛している。人間は俺で気持ち良くなって性欲を発散できるし、俺は俺で生きる糧を得ている。互いに助け合って生きていく相互扶助というやつを実践している数少ない種族だ。
たまにはハメを外したくなる時もあるが、実際、直接的に人間の人生を狂わせてしまうような事はしない。勝手に人生狂っていく人間を見るのは大好きだが、自らが引き金となるのは真っ平御免だ。
だからいくら俺が悪魔でもむやみに人間を傷つけたり殺したりなんかしない。ついでに処女の娘を襲って孕ませたりもしない。
だからこそ今までは自分の欲求を限りなくセーブして生きてきたというのに、今の俺は限りなく欲望の赴くままに生きてしまっている。全く嘆かわしい事だ。

俺はぐったりとしている青年の股間をいたわるように優しく撫でてから、仕舞っていた黒い羽を伸ばし、宵闇が覗く窓から飛び立った。
丸い月が闇夜にぽっかりと浮いていて幻想的だ。どこか夜風も暖かく、どこからともなく甘い食欲をそそる香が漂ってくる。
「ん」
今日は稀にみる良い夜だ。こんな香りは今まで嗅いだことが無い。
何処から漂ってくるのだろうか……。甘くて、スパイシーで、少し野性的。それでいて上品で、何か徳の高い人物。そして何より濃くて強い『精』を感じる。
これは極上の精液の持ち主に違いない。そう思うと胸がドキドキして腰がきゅんと疼いた。
俺は思わず舌なめずりをしてその香りに引き寄せられるように、ぱたぱたと黒い羽を忙しく動かしながら次の獲物を物色し始めた。
月明かりが民家の窓を照らし、すやすやと眠る人々の顔が見える。なんて可愛い人間たちだろう。
そこで俺の目は一件のあばら屋に泊まった。この香りの持ち主とまではいかないが、濃い精の香りがする。
次の獲物は彼だ。吸い寄せられるように腰を下ろした窓の向こうでは木こりの青年がすやすやと寝息を立てていた。最近ご無沙汰の彼なら力強くて濃くて素敵な精子を持っている筈。
「ふむふむ……なになに? ……んっ」
上半身を彼に預け彼の額に手を当てると、俺の身体はみるみるうちに彼好みの柔らかな女体へと変化していった。Fカップはありそうな胸が俺の黒い服を押し上げ、でも下半身にペニスは付いたまま。ふよん、とした大きな胸を彼の胸板に押し付け、興奮してすでに立ち上がり始めているペニスを彼の腰に擦り合わせた。