黒の教団に入団して早1年。
探索部隊という仕事が徐々に板についてきた今日この頃です。
普段は奇怪のある場所を教団から通達され、そこに向かって奇怪を調べます。
大体がハズレばかりでその度に落胆する私ですが、たまのアタリも素直に喜べません。
なぜならアタリが出ればエクソシストさんと共同任務になるからです。
先輩達とだとスムーズに行く任務も、エクソシストさん達と一緒だと何故か滞ります。
それはイノセンスの回収という面倒な任務のせいでもあるのでしょうが、私は何よりもエクソシストさん達のせいだと思います。
各エクソシストさん達との任務、少し振り替えってみましょうか。
1アレン・ウォーカーさん
『アレンさんそろそろ時間です。いい加減食事を終えてください』
「あ、ちょっと待ってください。この一本で最後にしますから!」
『ああ、そうですか。ところでその台詞は今日で一体何度目でしょうか?』
→食事による無駄な時間の浪費
(食事の方は教団に帰還してからゆっくりお願いします)
☆★☆
『先輩、アレンさん見ませんでしたか?』
「さあ…ゴーレムで呼び出してみたらどうだ?」
『あ、そうですね。――もしもし、アレンさん?合流してくださーい』
「すいません。今向かいます。――ところで、ここ何処ですか?」
『いや、知りません。自力で戻ってきてください』
→迷子による一時行方不明
(方向音痴は仕方ありませんが、それなら単独行動は自重してください)
☆★☆
「すいません。ちょっと抜け出させてください」
『無理です。アクマが大量発生してるんですから。何故ですか?』
「師匠の借金の支払いに。また新たに発覚したんですよね…。金額、聞きたいですか…?フフフ…」
『誰も聞いていません。それより任務を…――もしもーし?アレンさん?』
→いきなり黒くなって話が通じない
(境遇に同情はしますが、任務に私情はなるべく持ち込まないでください)
2神田ユウさん
『神田さん。合流場所に来てもらわなくては困ります』
「うるせぇ。団体行動なんていちいちしてられるか」
『一匹狼は良いですが結局、イノセンスは見つかったんですか?』
「…………」
『まずは報告を聞いてください。それ以降は口出ししませんので』
→人の話を聞かない
(せめて報告ぐらいは聞いてください。話になりませんので)
☆★☆
「いい加減にしてください神田!」
「んだとモヤシ!」
『2人共、どうか冷静に…』
「うるせぇ。丸刈りにしてやるよ」
『え゛』
ドッガラガッシャーン!!
→すぐに抜刀する
(イノセンスの使用目的を勘違いしないで下さい。決して髪を刈る物ではありません)
☆★☆
「いちいち死んだ仲間の追悼すんな」
『あなたはそういいますが、我々の大切な仲間です。悲しむのは自由ではありませんか』
「だったら他でやれ。鬱陶しい」
『だったらお前が消えろ。鬱陶しい』
「んだと!?」
『ハッ…』
→非情すぎて(私を含む)他者とのトラブル勃発
(情を持てとは言いません。ただし空気は読んでください)
2ラビさん
『ラビさん、ラビさん。起きてください。ラビさん!』
「んー…あと10分…毛布かけといてさ…」
『ダメです。落書きされたくなかったら早く起きてください』
→すぐに寝てしまう
(寝る子は育つと言いますが、あなた様はもう十分成長しきっていますよね?)
☆★☆
『…ということで、報告は以上です』
「なるほどさ。それじゃパンダ。オレらはこれから…」
「誰がパンダだ!!」
ゴキッ
『…嗚呼、また……』
→ブックマンの容赦のない制裁
(過度な制裁とそれを促す言動は極力遠慮してください。時間の無駄です)
☆★☆
ズドーン!!
『何してるんですか、ラビさん』
「あははっ!やっぱりちとコントロール難しいさ」
『だったら「伸」は使わないでください。多大なる時間と経費の無駄です』
→甚大なる建造物の破壊
(そこまで急げとは言いませんので、どうか歩いて来てください)
まぁ、こんな感じです。
皆さんものすごく個性的な方ばかりです。
それ故引き起こすトラブルが任務中には絶えません。
神の使徒ぶれとは言いませんが、せめて人としてのマナーを守った行動をとっていただきたいです。
我々だって懸命に働いているのですから。
………ま、実際そんなことは言えませんがね。
戦士として戦っている皆さんの方が、常に死と隣り合わせなのですから。
不満は山ほどありますが、そんな自分を黙殺してこれからも共に頑張っていきたいと思います。
入団してわずか1年ですが、皆さんこれからもよろしくお願いします。
bkm