※注意
このおはなしは、ある王子のお話を元に絵本のような要約をしたものです。
簡潔すぎるがゆえ、物語の完全なネタバレです。
小説を読むようにじっくりと話を感じたい方は、先に元の小説を読むことをオススメします。
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ある王子さまのものがたり
あるところに、すべてをうしなった王子さまがいました。
王子さまは流れ星にみちびかれるまま、ひとりで荒野をさまよっていました。
すると、王子さまの目の前に、水をむげんに生み出すおおきな石があらわれました。
王子さまは石をたたえるために、じぶんの町をつくりました。
町はどんどん大きくなり、みんな笑顔になりました。
しかし、ある祭りの夜に、石が生み出す水はかれてしまいました。
王子さまは町のみんなが石をおかしくしてしまったと思い、せっかく作った自分の町をもやしてしまいました。
町がなくなると、ぽつんと荒野に残った石は、ふたたび水を生み出すようになりました。
それを見て、王子さまはとても幸せそうに笑いましたとさ。
めでたし、めでたし。
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あとがき
こんなの小さい子に読み聞かせて、なんの為になるっていうんだ!?
言い伝えや童話には、こういうちゃんとした内容があって、それをあえて削って削って、小さい子にもわかりやすいように編集しているのではないか? という妄想の産物です。
中身が無いように見える、小説の要約でございました。