『美坂家の秘め事』131

「んふっ、ふぉっ……きぃ」

「バッカ……、咥えながら喋んな……」

 口いっぱいに拓弥のモノを咥える栞が話をするたびに歯が当たり舌先が敏感な先端に触れる。

 拓弥は眉間に皺を寄せながら栞の頭を抱えた。

「出すよ……」

「んっ……ふぁふぃ……ふぇ」

「ハッ……何言ってるか、分かんない……って」

 拓弥は栞の頭を上下に動かすのを早めると栞は少し苦しそうな顔をしたが舌を動かすのを止めようとしない。

 温かい口の中で栞の舌先が先端の割れ目に食い込むと拓弥は呻いた。

 溜まっていた欲望の証が栞の喉に目がけて放出される。

「あぁ……すげぇ」

 栞がそれを喉を鳴らしながら飲み込んでいくのを見ながら拓弥は最後の一滴まで搾り出した。

 ようやく口から引き抜くと飲みきれなかった白い雫が口の端から伝い、栞はそれを舌で舐め取った。

「エロ……どうした? 今日はなんかすごいんだけど……」

「分かんない……なんか吹っ切れたからかな?」

「俺も……だから激しくしていい? 休ませてあげるつもりないよ」

 そう言って拓弥は腰を揺らした。

 さっき放出したばかりのはずなのにまだ大きさを保ったまま上を向いている。

「えっ……嘘……」

「ほんと。ってこれ使い物にならねぇなぁ……」

 拓弥はシーツの上でクシャクシャになったゴムを摘み上げてゴミ箱に放り投げると新しいのを出して今度は自分の手で被せた。

 ピッチリとゴムで包まれたその大きさと形に目を奪われたままの栞を見て拓弥は笑う。

「もう上のお口はいいから下のお口で食べてごらん?」

 拓弥が手を伸ばすと栞は拓弥の体を跨いだ。

 手を添えてゆっくりしゃがむと先端をクプッと音を立てて咥え込みゆっくりと腰を下ろしていく。

「んぅ……おっきぃ」

「下のお口なら全部食べられるよな?」

「んんっ、すごっ……苦しい」

 まだ中を愛撫されていなかったせいか押し広げられる感覚に栞は大きく息を吐く。

 拓弥はそんな栞をせかすことなく全部自分で咥えるまでじっくりと眺めるつもりで体を倒し枕の上に頭を乗せた。

 大きく足を広げた栞は拓弥の腹部に手を置き体を仰け反らせた。

「あぁっ……!」

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